6723 ルネサスエレクトロニクス
2025年3月28日 株価 | |||
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始値
2,273円
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高値
2,303円
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安値
2,216円
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終値
2,238円
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出来高
7,785,000株
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オシレータ分析 | トレンド分析 | 予想レンジ | |
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予想高値
2,400円
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予想安値
2,100円
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みんなの予想 | |||
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上がる 100% |
下がる 0% |
平均予想株価 4,620円 |
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この銘柄の株価は |
オシレータ分析

オシレータ系指標は、相場の強弱動向を表した指標で、日々の市場の値動きから、株価の水準とは無関係に売り・買いを探ります。
売買シグナルは 内にまたはで表示されます。
RSI | 9日 46.86 | RCI |
9日 -28.33 13日 30.08 |
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ボリンジャーバンド |
+2σ 2699.62 -2σ 1905.91 |
ストキャススロー |
S%D 22.91 %D 40.97 |
ストキャスファースト |
%K 0 %D 40.97 |
ボリュームレシオ | 14日 41.88 |
移動平均乖離率 | 25日 -6.91 | サイコロジカル | 12日 50 |
トレンド分析

トレンド系指標は、相場の方向性・強さを判断する指標で、中長期の分析・予測に使われます。トレンド転換時は内にまたはで表示されます。現在のトレンドはまたはで表示されます。
DMI | MACD | ゴールデンクロス | |||
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5日移動平均(位置) | 5日移動平均(向き) | 25日移動平均(位置) | |||
25日移動平均(向き) | パラボリック |
チャート分析

酒田五法や一目均衡表などローソク足変化シグナル(当日示現のみ)は、内にまたはで表示されます。独自のHAL指数で高値圏、安値圏を判定し、実戦的なシグナルです。
十字足 | はらみ十字 | 上ひげ・下ひげ |
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出会い線 | 三点童子 | 三点童子(安値・高値) |
包み足 | 赤三兵・黒三兵 | 並び赤・並び黒 |
明けの明星・宵の明星 | 三役好転・三役逆転 | 雲上抜け・下抜け |
転換線上抜け・下抜け | 遅行線上抜け・下抜け | 五陽連・五陰連 |
6723 ルネサスエレクトロニクスの投資戦略
6723 ルネサスエレクトロニクスの株価は、オシレーター系指標では中立圏で推移しています。トレンド系指標は下降トレンド継続中で、戻り売りゾーンです。オシレータ系指標は「買われ過ぎ」、「売られ過ぎ」を示すテクニカル指標の総称です。一定の範囲で動くため振り子系指標とも呼ばれます。RSIやストキャスティクスが代表的です。トレンドフォロー系指標は、株価が上がり続けると指標も上がり、下がり続けると指標も下がるタイプです。移動平均やMACDが代表的です。
6723 ルネサスエレクトロニクスのテクニカル売買シグナル
株式売買シグナルが点灯しています。このページ下部のオシレーター分析、トレンド分析、チャート分析でご確認ください。オシレーター分析、チャート分析では変化点をキャッチした日に売り買いサインが点灯、トレンド分析では現在の方向を矢印で示します。
6723 ルネサスエレクトロニクスの関連ニュース
R-Car X5Hは、第5世代R-Carシリーズの第一弾製品として位置付けられている。TSMCの最先端車載用3nmプロセスを採用し、5nmプロセス比で30〜35%の低消費電力化を実現した。このSoCは、ADAS(先進運転支援システム)、IVI(車載インフォテインメント)、ゲートウェイなど、複数のアプリケーションに対応可能な高性能チップとなっている。
性能面では、1000K DMIPSを超える高性能コンピューティング能力、最大400 TOPSのAIアクセラレータ性能、4 TFLOPSのGPU処理性能を誇る。さらに、32個のArm Cortex-A720AEコアと6個のArm Cortex-R52コアを搭載し、ASIL Dレベルの機能安全性をサポートしている。
ルネサスは2025年上期にサンプル出荷を開始し、2027年下期に量産を開始する予定だ。この製品は、SDV(ソフトウェアディファインドビークル)時代に求められる高性能を実現し、自動運転レベル3の制御をフルサポートできるレベルにあるという。
ルネサスはこれまでにIDTやDialog Semiconductorなど海外企業を買収し、それらの経営陣や人材を積極的に取り込むことで、技術力と組織力を強化してきた。買収先のマネージャーを経営陣に加えることでモチベーションを高め、買収の相乗効果を最大限に発揮している。これにより、同社はグローバル市場で競争力を大幅に向上させた。
同社の海外売上比率は約80%に達し、特にアジア、中国、インドなど成長市場からの受注が増加している。こうしたグローバル化は、日本人比率が過半数を下回るほど多様な人材構成によって支えられており、真のグローバル企業としての地位を確立している。また、自動車分野では車載半導体で世界トップシェアを持ち、ADASやxEV向け製品が売上成長を牽引している。
2030年までに時価総額を2022年比で6倍に引き上げるという目標も掲げており、特にインド市場やAI関連技術への対応が今後の成長ドライバーとなる見通しだ。
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電力ロス削減はもちろん、効率的な電力管理が求められる電気自動車(EV)や電動自転車、充電ステーションなどの性能向上に大きく貢献すると期待されている。
新製品は、業界標準のTOLLおよびTOLGパッケージを採用し、他社製品とのピン互換性を持ちながらも、従来型のTO-263パッケージと比較して50%の小型化を実現している。また、TOLLパッケージにはウェッタブルフランク構造を導入し、自動外観検査にも対応するなど、製造プロセスの効率化を図っている。
さらに、同社はこれらのMOSFETとマイコンやDC/DCコンバータを組み合わせた「ウィニング・コンビネーション」も展開している。今回の量産開始により、ルネサスはEVや産業機器向け市場での競争力を一段と高め、次世代モビリティ市場の主導権を握る構えだ。
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ルネサスは2024年にも全従業員の1〜2%に相当する人員削減と定期昇給の延期を実施しており、今回の決定は2年連続となる。広報部は「成長戦略の実現に向けた体制強化の一環」としており、短期的なコスト削減ではなく、長期的な発展を見据えた判断であると説明している。
ルネサスの2024年12月期業績は、売上収益が前期比9%減の約1兆3300億円、営業利益率は28.9%と5ポイントの低下が見込まれている。半導体需要低迷により、同年10〜12月期には工場稼働率を7〜9月期の4割からさらに3割程度まで落としたとされる。
半導体業界全体では、自動車や産業機器、民生品など幅広い分野で需要が低迷しており、各社が生産調整やコスト削減を余儀なくされている。ただし、長期的にはパワー半導体や車載関連製品の需要回復が期待されており、ルネサスが進める成長戦略の成否が注目される。
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共同開発されるSoCは、AI性能2,000 TOPS(1秒間に2兆回の演算処理能力)と電力効率20 TOPS/Wという業界トップクラスの性能を目指している。このSoCは、自動運転(AD)や高度運転支援システム(ADAS)、車両の快適性を一元管理するSDV(ソフトウェアデファインドビークル)の中核を担うコアECUに搭載される予定だ。
Hondaは、「Honda 0」シリーズで採用されるセントラルアーキテクチャー型のE&E(電気・電子)構造を構築しており、複数のECUを集約した効率的な車両管理システムを実現する。このコアECUに必要な高い処理能力を提供するのが、今回開発される高性能SoCだ。
SoCには、ルネサスの第5世代「R-Car X5シリーズ」が採用される予定だ。このSoCは、TSMCの3nmプロセス技術を活用し、従来の製品と比較して消費電力を大幅に削減。さらに、Honda独自のAIソフトウェアに最適化された設計が施されることで、自動運転などの高いAI処理性能を実現する。
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「RZ/T2H」は、英アーム規格のコアを採用した高性能CPUを搭載しており、従来製品に比べソフトウエア処理性能が2〜3割向上している。1つのチップで最大9軸のモーターを同時に制御する能力を備え、産業用ロボットや工作機械の動作をより素早く、精密に実現できる。
従来は複数の種類の半導体を用いて行っていたモーター制御を、このプロセッサー1つで実現することで、必要な部品点数を大幅に削減できる。また、設計開発の簡素化に寄与するため、顧客企業の開発負担の軽減が期待される。さらに、複数の通信方式に対応し、高いセキュリティー性能を実現している点も大きな特長だ。
工場のデジタル化が進む中、産業機器に搭載されるモーターの数は増加傾向にある。こうした市場の変化を背景に、ルネサスはファクトリーオートメーション(FA)投資を積極的に進める企業をターゲットに、新製品の販売を推進する。
ルネサスエレクトロニクスはこれまで自動車分野での成長を牽引してきたが、今回の新製品は産業分野でもプレゼンスを強化する一手となるだろう。12月期の売上収益は下方修正されており、営業利益率も34.1%から28.9%へ低下する見込みだ。市況の回復は鈍いが、次期は車載半導体の搭載数が増えることもあり、押し目買いに徹したい。
自動車の電動化とADAS(先進運転支援システム)の普及により、車載半導体市場は長期的な成長トレンドに入っている。ルネサスは、高品質・高信頼性の車載半導体で世界的な競争優位性を持っており、今後のEV市場拡大の恩恵を最も受けやすいポジションにある。
ルネサスは、足元で在庫調整局面にあるものの、これは業界全体の一時的な調整であり、むしろ投資好機と捉えることができる。
2024年は調整局面が続くものの、NEV産業全体の急成長と自動車用チップの在庫削減進展により、2025年以降の業績回復が期待できる。ルネサスは、この一時的な調整を経て、より強固な成長ステージに入る準備が整っているといえるだろう。
PERなどバリュエーション面での割安感に加え、長期的な成長期待が高いことから、ルネサスは投資妙味が大きい。自動車の電動化という構造的な成長トレンドの恩恵を受けやすいポジションにあり、中長期保有での株価上昇が期待できる銘柄だ。
野村證券は、2024年7-9月期の第3四半期決算後の取材や同業他社の動向を踏まえ、ルネサスエレクトロニクスの業績予想を大幅に下方修正した。この修正に伴い、目標株価も引き下げられた。しかし、第4四半期には主に車載や産業機器向けの顧客による在庫圧縮が進むと予測されており、一部分野では回復が遅れる可能性があるものの、2025年には生産活動が正常化する分野が徐々に増えてくると見込んでいる
半導体業界全体が在庫調整や景気後退の影響を受けている中で、ルネサスエレクトロニクスも例外ではない。しかし、同社は車載向けや産業機器向け市場で強固な地位を築いており、中長期的には回復基調に乗る可能性が高いと見られている。
ルネサスエレクトロニクスが2024年12月期第3四半期決算と通期業績予想を発表した。第3四半期(1-9月)の業績は、売上高が前年同期比4.7%減の1兆559億円、営業利益が35.7%減の2048億円となった。自動車向け事業は好調だったものの、産業・インフラ・IoT向け事業が市場軟化の影響を受けて減収減益となった。
通期業績予想については、売上高を1兆3269億〜1兆3419億円(前期比9.7〜10.7%減)、営業利益率を28.9%(前期比5.3ポイント減)と下方修正した。この背景には、産業向け市場の軟化や流通在庫の調整が続いていることがある。一方で自動車向けは堅調に推移しており、事業ポートフォリオの変化が進んでいる。
また、8月に買収した電子機器設計ソフトウェア大手のAltium社の業績が今後寄与してくる見込みだ。した。この背景には、産業向け市場の軟化や流通在庫の調整が続いていることがある。一方で自動車向けは堅調に推移しており、事業ポートフォリオの変化が進んでいる。
また、8月に買収した電子機器設計ソフトウェア大手のAltium社の業績が今後寄与してくる見込みだ。
この新製品の特徴は、省電力性能にある。競合製品と比較して、使用中の電力消費を2割以上、待機中は8割以上抑えることに成功した。スマートロックや高性能キッチン家電の需要増加を見込み、メーカーからの引き合いに期待をかけている。
ルネサスの32ビットマイコンは、自動車や産業機器、家電など幅広い分野で使用されている。スマート家電の普及などにより用途が拡大し、32ビットマイコンの累計出荷量は10月時点で16億6000個に達した。この数字は、ルネサスの32ビットマイコン「RXファミリ」の成長を如実に示している。2022年1月には累計出荷数が10億個を突破したと発表されており1、わずか2年9ヶ月で約6億6000個の増加を記録したことになる。
RXファミリは2009年の発売以来、特に家庭用エアコン室外機市場では、インバータ制御分野で高い評価を得ており、世界の主要メーカーの70%以上に採用されている実績がある。
1-9月期の売上は1兆0510億円から1兆0660億円と前年同期比減収を予想。営業利益率も34.9%から30.2%に低下することを嫌気している。想定為替レレートは、1ドル=152円、1ユーロ=165円。
1.Infineon Technologies 4%増の92億ドル
2.NXP Semiconductors 9%増の75億ドル
3.STMicroelectronics 33%増の71億ドル
4.Texas Instruments 9%増の60億ドル
5.ルネサスエレクトロニクス 4%減の47億ドル
首位のInfineonが市場シェア13.7%、ルネサスは7%となっている。車載半導体市場は完全自動運転車の登場まで、今後数年は減速すると見られている。
ルネサス史上最大規模の約8879億円の企業買収で、発表当初は売りで反応したが、アルティウムの買収によって立ち上げるデジタルプラットフォームが真価を発揮するタイミングを買収完了から約6年後に設定している。本格的に拡大していくタイミングには、ルネサス全体の業績拡大に大きく貢献すると見られる。ソフトバンクグループによるアーム買収とオーバーラップする面がある。
アルティウムのソフトウェア ツールがあれば、PCB設計者、部品サプライヤー、製造業者の能力を強化し、電子製品をかつてないほどすばやく効率的に開発、製造することができる。買収金額は91億豪ドル(約8879億円)で、ルネサス上最大規模の企業買収。ルネサスは、1兆円の借入枠を確保している。
なお、SMBC日興證券が投資評価「1(アウトパフォーム)」を継続、目標株価を 3200円 → 3700円に引き上げた。
ルネサスエレクトロニクスは、2年間にわたり協業し、MERAコンパイラ、ソフトウェア、ツールセットとルネサス独自のAL/MLチップセットとの統合を進めている。資金調達ラウンドの完了に伴い、ルネサスエレクトロニクスは取締役を派遣し、防衛、セキュリティ、航空宇宙、スマートシティ、自動運転、ロボティクス分野向けAI半導体分野を積極的に開拓している。
また、22年に出資したSyntiant(シンチアント)も超低消費電力のAIアクセラレーターを開発してる。資金調達額は約1億ドルに達し、これまでに2000万個以上のニューラルデシジョンプロセッサ(NDP)チップを出荷してきた。ルネサスのマイクロプロセッサ「RZ/V」シリーズとSyntiantの「NDP120」を組み合わせた「音声制御マルチモーダルAIソリューション」を共同開発している。
待機電力を非常に低く抑えながら、ルネサスのチップ上で実行されるビジョンベースのさまざまなAIアプリケーションの音声起動を実現する。
・出資企業
EdgeCortix(エッジコーティックス)
エッジにおいてクラウドレベルに近いAI性能を実現するAI向け半導体を開発
Syntiant(シンチアント)
機械学習の業界標準ベンチマーク「MLPerf」の推論ラウンドのスコアトップ
MRAMの完成度は高く、製品への搭載もそう遠くないようだ。Armコアベースのクロスオーバーマイコンを市場投入しているが、不揮発性メモリー内蔵したマイコンを投入できれば、世界初となり、マイコン微細化の足かせとなっていたフラッシュメモリに代わる新潮流となる。
要約すれば、現在のマイコンとマイクロプロセッサー間の性能差を埋めるクロスオーバープロセッサーが登場し、そのプロセッサーにMRAMの混載が進むということだ。MRAMの読み出し時間は長いという弱点も克服したようだ。
フラッシュメモリから不揮発性メモリーとしてMRAMを内蔵して採用する動きは他社にはない。試作チップは、TSMCの22nmプロセスで作った。つまり量産化の準備は出来ているということだ。ますますアームと似たにおいがしてきた。
エッジAIは今後爆発的に普及する可能性があり、少なくとも車載用ではルネサスに敵なしと見られる。エヌビディアのAI半導体は性能は良いが、発熱量が大きすぎて、電力消費も大きく、ルネサスはその課題を解決するMRAM(不揮発メモリ内蔵マイコンを来年にも製品化する公算が大きい。フラッシュメモリの時代が終わる可能性がある。
クラウドで強いのはエヌビディアであることはルネサスも認めるが、エッジではルネサスのほうが優位とし、対抗心をむき出しにしている。エヌビディアのGPUをエッジの推論に使うには、発熱量が大きいことた、処理性能の幅が狭いことが課題と指摘している。
次世代DRP-AIの集積によって、電力効率を10倍に高め、推論処理性能を高めた。次世代DRP-AI集積のMPUの試作チップを公開し、エヌビディアを追撃する。ルネサスは、ArmコアのMPU「RZ」、32ビットマイコン「RA」、独自コアの32ビットマイコン「RX」を持ち、処理能力の幅が広い。
インド財閥のタタ・グループと半導体の設計や開発で協業しており、半導体の実装とテストを請け負う後工程受託製造工場をインドに建設する。少額出資だが、インド初の半導体生産拠点となり、1日に1500万個の生産能力を持つ。さらに、ベンガルールとハイデラバードに開発拠点を開設することを発表している。
2400円から2800円の往来相場が続いているが、いずれ3000円大台で活躍すると期待している。
2024年第1四半期が業績の底になるとしているが、第2四半期の売上高は前年同期比3.7%減の3550億円、営業利益率は4.5ポイント減の30.5%と見込む。
AI関連の需要が増加しているが、半導体関連の一部で、在庫消化が遅れているようだ。自動車向けで拡大だが、インフラ/IoT向けで縮小を見込んどいる。AI関連の数パーセント程度だが、DDR5メモリモジュールへの移行が加速すると受注が増える。
市場は、半導体不況が抜けきらず、減収状態でも営業利益率が30%台を維持していることを評価している。ルネサスは25~30%を長期目標としている。この姿勢が大型買収を可能としており、成長の源泉となっている。
ルネサスエレクトロニクスは、柴田社長が、同社初となる「チップレット関連製品を27年くらいに市場投入するための準備を進めている」と、発言したことを材料視しているようだ。SoCとマイコンからなる第5世代の車載半導体「R-Car」製品群を指すと見られる。高性能の車載SoCには複数のチップをパッケージ基板上に集積するチップレット技術を適用し、5ナノ世代か3ナノ世代の半導体製造プロセスを採用するようだ。
2022年3月に発表した7ナノ世代の車載SoC「R-Car V4H」では、、AI(人工知能)のディープラーニング推論でと、世界最高水準の性能/電力比を実現していた。モービルアイやエヌビディアが優位に立つ先進運転支援システム(ADAS)や自動運転システムをめぐる競争で、優位に立つ可能性がある。
ルネサスは、先進運転支援システム(ADAS)や自動運転システムをチップレット化し、レベル4以上の完全自動運転システムで、モービルアイやエヌビディアに対抗しようとしているようだ。フィックスターズとの共同開発に目途がついたという含みが社長発言の真意かもしれない。車載SoC「R-Car V4H」の進化形は侮れない。
第1期は27年に稼働を予定。40ナノおよび50ナノ半導体を300ミリメートルウエハー換算で月間1万枚生産する。29年の稼働を目指す第2期までには28ナノを開発し、月間計4万枚の量産体制を構築する。
このPSMCの工場新設で、ルネサスエレクトロニクスが有力顧客に浮上している。ルネサスは主力の那珂工場で40ナノマイコンを量産しているが、28ナノは外部委託しており、その比率は60%に達している。今後22ナノも投入予定だ。
現在は、TSMCや米グローバル・ファウンドリーに生産委託しているが、PSMCはロジック半導体とメモリを3次元実装する後工程の技術を開発している。この技術を宮城工場に導入し、家電や車載向けマイコンのルネサス需要を取り込むようだ。
ルネサスにとっても、調達源の多様化に繋がり、渡りに船と言えよう。ルネサスの営業利益率は24.94%と高いが、さらなるコストダウンが期待出来そうだ。
フラッシュメモリーに代えてMRAM(磁気抵抗メモリー)を混載したマイコンを近く製品化する見通しだ。プログラム格納用メモリーとしてマイコンに標準混載されてきたフラッシュメモリーが、微細化限界を迎える。MRAMだけが混載SRAMを置き換えられる可能性を持つと見ていることが大きい。マイコンとシステム・オン・チップ(SoC)の両方で、競合他社に対する競争力の源泉となる可能性がある。
ルネサスは、IoT(モノのインターネット)機器や小型家電、ヘルスケア機器、産業機器などの幅広い用途に使用できるRISC-Vコア搭載の汎用マイコン第1弾を発売した。ルネサスがマイコン製品群にRISC-Vマイコンを投入し、必要なサポートを提供することで、RISC-V市場はようやく成長を加速し始める態勢が整ったと、評価されている。