6723 ルネサスエレクトロニクス
2024年11月26日 株価 | |||
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2,022円
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2,047円
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1,983円
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2,000円
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8,840,800株
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オシレータ分析 | トレンド分析 | 予想レンジ | |
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2,100円
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1,900円
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みんなの予想 | |||
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上がる 100% |
下がる 0% |
平均予想株価 3,853円 |
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この銘柄の株価は |
オシレータ分析
オシレータ系指標は、相場の強弱動向を表した指標で、日々の市場の値動きから、株価の水準とは無関係に売り・買いを探ります。
売買シグナルは 内にまたはで表示されます。
RSI | 9日 23.77 | RCI |
9日 -60 13日 -7.69 |
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ボリンジャーバンド |
+2σ 2202.95 -2σ 1949.17 |
ストキャススロー |
S%D 36.27 %D 25.43 |
ストキャスファースト |
%K 3.57 %D 25.43 |
ボリュームレシオ | 14日 43.5 |
移動平均乖離率 | 25日 -2.31 | サイコロジカル | 12日 33.33 |
トレンド分析
トレンド系指標は、相場の方向性・強さを判断する指標で、中長期の分析・予測に使われます。トレンド転換時は内にまたはで表示されます。現在のトレンドはまたはで表示されます。
DMI | MACD | ゴールデンクロス | |||
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5日移動平均(位置) | 5日移動平均(向き) | 25日移動平均(位置) | |||
25日移動平均(向き) | パラボリック |
チャート分析
酒田五法や一目均衡表などローソク足変化シグナル(当日示現のみ)は、内にまたはで表示されます。独自のHAL指数で高値圏、安値圏を判定し、実戦的なシグナルです。
十字足 | はらみ十字 | 上ひげ・下ひげ |
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出会い線 | 三点童子 | 三点童子(安値・高値) |
包み足 | 赤三兵・黒三兵 | 並び赤・並び黒 |
明けの明星・宵の明星 | 三役好転・三役逆転 | 雲上抜け・下抜け |
転換線上抜け・下抜け | 遅行線上抜け・下抜け | 五陽連・五陰連 |
6723 ルネサスエレクトロニクスの投資戦略
6723 ルネサスエレクトロニクスの株価は、オシレーター系指標では中立圏で推移しています。トレンド系指標は下降トレンド継続中で、戻り売りゾーンです。オシレータ系指標は「買われ過ぎ」、「売られ過ぎ」を示すテクニカル指標の総称です。一定の範囲で動くため振り子系指標とも呼ばれます。RSIやストキャスティクスが代表的です。トレンドフォロー系指標は、株価が上がり続けると指標も上がり、下がり続けると指標も下がるタイプです。移動平均やMACDが代表的です。
6723 ルネサスエレクトロニクスのテクニカル売買シグナル
株式売買シグナルが点灯しています。このページ下部のオシレーター分析、トレンド分析、チャート分析でご確認ください。オシレーター分析、チャート分析では変化点をキャッチした日に売り買いサインが点灯、トレンド分析では現在の方向を矢印で示します。
6723 ルネサスエレクトロニクスの関連ニュース
野村證券は、2024年7-9月期の第3四半期決算後の取材や同業他社の動向を踏まえ、ルネサスエレクトロニクスの業績予想を大幅に下方修正した。この修正に伴い、目標株価も引き下げられた。しかし、第4四半期には主に車載や産業機器向けの顧客による在庫圧縮が進むと予測されており、一部分野では回復が遅れる可能性があるものの、2025年には生産活動が正常化する分野が徐々に増えてくると見込んでいる
半導体業界全体が在庫調整や景気後退の影響を受けている中で、ルネサスエレクトロニクスも例外ではない。しかし、同社は車載向けや産業機器向け市場で強固な地位を築いており、中長期的には回復基調に乗る可能性が高いと見られている。
ルネサスエレクトロニクスが2024年12月期第3四半期決算と通期業績予想を発表した。第3四半期(1-9月)の業績は、売上高が前年同期比4.7%減の1兆559億円、営業利益が35.7%減の2048億円となった。自動車向け事業は好調だったものの、産業・インフラ・IoT向け事業が市場軟化の影響を受けて減収減益となった。
通期業績予想については、売上高を1兆3269億〜1兆3419億円(前期比9.7〜10.7%減)、営業利益率を28.9%(前期比5.3ポイント減)と下方修正した。この背景には、産業向け市場の軟化や流通在庫の調整が続いていることがある。一方で自動車向けは堅調に推移しており、事業ポートフォリオの変化が進んでいる。
また、8月に買収した電子機器設計ソフトウェア大手のAltium社の業績が今後寄与してくる見込みだ。した。この背景には、産業向け市場の軟化や流通在庫の調整が続いていることがある。一方で自動車向けは堅調に推移しており、事業ポートフォリオの変化が進んでいる。
また、8月に買収した電子機器設計ソフトウェア大手のAltium社の業績が今後寄与してくる見込みだ。
この新製品の特徴は、省電力性能にある。競合製品と比較して、使用中の電力消費を2割以上、待機中は8割以上抑えることに成功した。スマートロックや高性能キッチン家電の需要増加を見込み、メーカーからの引き合いに期待をかけている。
ルネサスの32ビットマイコンは、自動車や産業機器、家電など幅広い分野で使用されている。スマート家電の普及などにより用途が拡大し、32ビットマイコンの累計出荷量は10月時点で16億6000個に達した。この数字は、ルネサスの32ビットマイコン「RXファミリ」の成長を如実に示している。2022年1月には累計出荷数が10億個を突破したと発表されており1、わずか2年9ヶ月で約6億6000個の増加を記録したことになる。
RXファミリは2009年の発売以来、特に家庭用エアコン室外機市場では、インバータ制御分野で高い評価を得ており、世界の主要メーカーの70%以上に採用されている実績がある。
1-9月期の売上は1兆0510億円から1兆0660億円と前年同期比減収を予想。営業利益率も34.9%から30.2%に低下することを嫌気している。想定為替レレートは、1ドル=152円、1ユーロ=165円。
1.Infineon Technologies 4%増の92億ドル
2.NXP Semiconductors 9%増の75億ドル
3.STMicroelectronics 33%増の71億ドル
4.Texas Instruments 9%増の60億ドル
5.ルネサスエレクトロニクス 4%減の47億ドル
首位のInfineonが市場シェア13.7%、ルネサスは7%となっている。車載半導体市場は完全自動運転車の登場まで、今後数年は減速すると見られている。
ルネサス史上最大規模の約8879億円の企業買収で、発表当初は売りで反応したが、アルティウムの買収によって立ち上げるデジタルプラットフォームが真価を発揮するタイミングを買収完了から約6年後に設定している。本格的に拡大していくタイミングには、ルネサス全体の業績拡大に大きく貢献すると見られる。ソフトバンクグループによるアーム買収とオーバーラップする面がある。
アルティウムのソフトウェア ツールがあれば、PCB設計者、部品サプライヤー、製造業者の能力を強化し、電子製品をかつてないほどすばやく効率的に開発、製造することができる。買収金額は91億豪ドル(約8879億円)で、ルネサス上最大規模の企業買収。ルネサスは、1兆円の借入枠を確保している。
なお、SMBC日興證券が投資評価「1(アウトパフォーム)」を継続、目標株価を 3200円 → 3700円に引き上げた。
ルネサスエレクトロニクスは、2年間にわたり協業し、MERAコンパイラ、ソフトウェア、ツールセットとルネサス独自のAL/MLチップセットとの統合を進めている。資金調達ラウンドの完了に伴い、ルネサスエレクトロニクスは取締役を派遣し、防衛、セキュリティ、航空宇宙、スマートシティ、自動運転、ロボティクス分野向けAI半導体分野を積極的に開拓している。
また、22年に出資したSyntiant(シンチアント)も超低消費電力のAIアクセラレーターを開発してる。資金調達額は約1億ドルに達し、これまでに2000万個以上のニューラルデシジョンプロセッサ(NDP)チップを出荷してきた。ルネサスのマイクロプロセッサ「RZ/V」シリーズとSyntiantの「NDP120」を組み合わせた「音声制御マルチモーダルAIソリューション」を共同開発している。
待機電力を非常に低く抑えながら、ルネサスのチップ上で実行されるビジョンベースのさまざまなAIアプリケーションの音声起動を実現する。
・出資企業
EdgeCortix(エッジコーティックス)
エッジにおいてクラウドレベルに近いAI性能を実現するAI向け半導体を開発
Syntiant(シンチアント)
機械学習の業界標準ベンチマーク「MLPerf」の推論ラウンドのスコアトップ
MRAMの完成度は高く、製品への搭載もそう遠くないようだ。Armコアベースのクロスオーバーマイコンを市場投入しているが、不揮発性メモリー内蔵したマイコンを投入できれば、世界初となり、マイコン微細化の足かせとなっていたフラッシュメモリに代わる新潮流となる。
要約すれば、現在のマイコンとマイクロプロセッサー間の性能差を埋めるクロスオーバープロセッサーが登場し、そのプロセッサーにMRAMの混載が進むということだ。MRAMの読み出し時間は長いという弱点も克服したようだ。
フラッシュメモリから不揮発性メモリーとしてMRAMを内蔵して採用する動きは他社にはない。試作チップは、TSMCの22nmプロセスで作った。つまり量産化の準備は出来ているということだ。ますますアームと似たにおいがしてきた。
エッジAIは今後爆発的に普及する可能性があり、少なくとも車載用ではルネサスに敵なしと見られる。エヌビディアのAI半導体は性能は良いが、発熱量が大きすぎて、電力消費も大きく、ルネサスはその課題を解決するMRAM(不揮発メモリ内蔵マイコンを来年にも製品化する公算が大きい。フラッシュメモリの時代が終わる可能性がある。
クラウドで強いのはエヌビディアであることはルネサスも認めるが、エッジではルネサスのほうが優位とし、対抗心をむき出しにしている。エヌビディアのGPUをエッジの推論に使うには、発熱量が大きいことた、処理性能の幅が狭いことが課題と指摘している。
次世代DRP-AIの集積によって、電力効率を10倍に高め、推論処理性能を高めた。次世代DRP-AI集積のMPUの試作チップを公開し、エヌビディアを追撃する。ルネサスは、ArmコアのMPU「RZ」、32ビットマイコン「RA」、独自コアの32ビットマイコン「RX」を持ち、処理能力の幅が広い。
インド財閥のタタ・グループと半導体の設計や開発で協業しており、半導体の実装とテストを請け負う後工程受託製造工場をインドに建設する。少額出資だが、インド初の半導体生産拠点となり、1日に1500万個の生産能力を持つ。さらに、ベンガルールとハイデラバードに開発拠点を開設することを発表している。
2400円から2800円の往来相場が続いているが、いずれ3000円大台で活躍すると期待している。
2024年第1四半期が業績の底になるとしているが、第2四半期の売上高は前年同期比3.7%減の3550億円、営業利益率は4.5ポイント減の30.5%と見込む。
AI関連の需要が増加しているが、半導体関連の一部で、在庫消化が遅れているようだ。自動車向けで拡大だが、インフラ/IoT向けで縮小を見込んどいる。AI関連の数パーセント程度だが、DDR5メモリモジュールへの移行が加速すると受注が増える。
市場は、半導体不況が抜けきらず、減収状態でも営業利益率が30%台を維持していることを評価している。ルネサスは25~30%を長期目標としている。この姿勢が大型買収を可能としており、成長の源泉となっている。
ルネサスエレクトロニクスは、柴田社長が、同社初となる「チップレット関連製品を27年くらいに市場投入するための準備を進めている」と、発言したことを材料視しているようだ。SoCとマイコンからなる第5世代の車載半導体「R-Car」製品群を指すと見られる。高性能の車載SoCには複数のチップをパッケージ基板上に集積するチップレット技術を適用し、5ナノ世代か3ナノ世代の半導体製造プロセスを採用するようだ。
2022年3月に発表した7ナノ世代の車載SoC「R-Car V4H」では、、AI(人工知能)のディープラーニング推論でと、世界最高水準の性能/電力比を実現していた。モービルアイやエヌビディアが優位に立つ先進運転支援システム(ADAS)や自動運転システムをめぐる競争で、優位に立つ可能性がある。
ルネサスは、先進運転支援システム(ADAS)や自動運転システムをチップレット化し、レベル4以上の完全自動運転システムで、モービルアイやエヌビディアに対抗しようとしているようだ。フィックスターズとの共同開発に目途がついたという含みが社長発言の真意かもしれない。車載SoC「R-Car V4H」の進化形は侮れない。
第1期は27年に稼働を予定。40ナノおよび50ナノ半導体を300ミリメートルウエハー換算で月間1万枚生産する。29年の稼働を目指す第2期までには28ナノを開発し、月間計4万枚の量産体制を構築する。
このPSMCの工場新設で、ルネサスエレクトロニクスが有力顧客に浮上している。ルネサスは主力の那珂工場で40ナノマイコンを量産しているが、28ナノは外部委託しており、その比率は60%に達している。今後22ナノも投入予定だ。
現在は、TSMCや米グローバル・ファウンドリーに生産委託しているが、PSMCはロジック半導体とメモリを3次元実装する後工程の技術を開発している。この技術を宮城工場に導入し、家電や車載向けマイコンのルネサス需要を取り込むようだ。
ルネサスにとっても、調達源の多様化に繋がり、渡りに船と言えよう。ルネサスの営業利益率は24.94%と高いが、さらなるコストダウンが期待出来そうだ。
フラッシュメモリーに代えてMRAM(磁気抵抗メモリー)を混載したマイコンを近く製品化する見通しだ。プログラム格納用メモリーとしてマイコンに標準混載されてきたフラッシュメモリーが、微細化限界を迎える。MRAMだけが混載SRAMを置き換えられる可能性を持つと見ていることが大きい。マイコンとシステム・オン・チップ(SoC)の両方で、競合他社に対する競争力の源泉となる可能性がある。
ルネサスは、IoT(モノのインターネット)機器や小型家電、ヘルスケア機器、産業機器などの幅広い用途に使用できるRISC-Vコア搭載の汎用マイコン第1弾を発売した。ルネサスがマイコン製品群にRISC-Vマイコンを投入し、必要なサポートを提供することで、RISC-V市場はようやく成長を加速し始める態勢が整ったと、評価されている。
ルネサスエレクトロニクスは、「株価を2030年に2022年から株価を6倍にする」という目標を掲げている。そのロジックは、M&Aを含め22年から30年までに年平均売上高を7から8%成長させ、純利益を2倍とするさらに不況時にも利益が減らない経営で、株主還元も強化し、市場の成長期待であるPERを3倍とする。
2倍×3倍=6倍で、2030年の目標EPS274円×PER54倍で、株価は14769円となる計算だ。PER54倍は高過ぎるとしても、20倍でも5480円の計算となる。
ルネサスエレクトロニクスの営業利益率は26%に達しており、厳格な在庫管理が功を奏している。経営の安定性は確保出来るとして、市場の期待は株主還元だ。19年ぶりの復配を果たした後は、四半期配当制度なども検討しているという。
ルネサスエレクトロニクスはアナログ半導体が主力であり、AI半導体ブームには乗りきれないが、確実に実力を蓄えている。机上の空論と一蹴は出来ない。
4件の半導体製造工場の設立申請と、13件の化合物半導体工場およびATMP(組み立て、パッケージング)施設の設立申請があったようだ。
ルネサスエレクトロニクスは、財閥ムルガッパ系CGパワーとタイのスターズ・マイクロエレクトロニクスとともに、グジャラート州で後工程関連の工場を建設する。投資額は760億ルピー(約1373億円)となる。CGパワーは2月上旬、ルネサスなどとの合弁設立の方針を発表していた。半導体パッケージングで合弁する。24年6月までに着工する。
合弁会社の出資比率はCGパワーが92.3%、ルネサスが6.8%、スターズが0.9%となる。3社の出資額は計約2億2000万ドル(約330億円)で、ルネサスの出資額は約20億円となる。
AIやIoTなどの技術革新により、製品の設計には従来の半導体だけでなく、ソフトウェアやシステム全体の連携が不可欠となっている。アルティウムのPCB設計ツールを活用することで、ルネサスは半導体単体ではなく、顧客のニーズに合わせたシステム全体のソリューションを提供できるようになる。
アルティウムは、これまでどの半導体メーカーにも偏らない中立的な立場を維持してきた。ルネサスは、この買収によってアルティウムのオープン性を損なわないようにする必要がある。ルネサスがこの課題を克服できれば、半導体業界における新たなビジネスモデルを確立し、競争力を強化することができるだろう。
買収の意図を巡って、不透明感により下落したが、一応の下値目処である200日移動平均の2400円どころで落ち着きそうだ。昨年3月には、30年に株式時価総額(2023年3月15日時点で約3.6兆円)を6倍に引き上げる目標を掲げていた。アルティウム買収の成否がカギとなる。
那珂工場の火災発生前の20年、ルネサスの車載半導体事業の収益は全体の約半分を占めていた。近年、ルネサスは海外企業の買収によって車載以外の半導体事業を強化している。。
これまで、2017年に約3200億円を投じてアナログICの米インターシル社、2019年に約7300億円でアナログ・デジタル混在半導体部品の米インテグレーテッド・デバイス・テクノロジー社、2021年には約6200億円で英ダイアログ社を買収した。この3件の大型買収だけで約1兆7000億円近くを投じてきた。
ルネサスが買収したダイアログは、スマートフォンに搭載される電源管理の集積回路や、産業機器に用いられるパワー半導体、5G通信など高速通信を用いたIoT向け半導体関連技術に強みを持つ。
ルネサスは車載、パワー半導体、IoT関連チップの技術力を取り込んで収益源を分散し、世界的な半導体企業への成長を狙っている。大型買収ゆえに注目されたが、その度毎に「意図が見えない」、「買収で強くなるのか」などの評価が一般的だった。株価は2020年までは低迷したが、2021年には株価は5倍近くに値上がりし、今年はさらに2倍になろうとしている。
INCJ(旧産業革新機構)が、2023年11月にルネサス株式のほとんどを売却し、官民支援が終了し、普通の企業となったことが大きい。INCJは、出資額1383億円の約10倍の投資リターンを確保したと見られる。
今回の買収は、ルネサスが持たない半導体を補完してきたこととは、意味合いが違う。敢えて言えば、英アームのような半導体設計分野に踏み込んだ匂いがする。
売上高が400億円、営業利益が130億円ほどの企業に約9000億円の巨費を投じることに、市場では戸惑いも見られた。如何に成長率が20%を超えるといえども、高い買収に見える。エクイティ・ファイナンスは否定しているが、買収資金も銀行借り入れが中心で、負債が増加することには警戒感が出て当然だ。
アルティウムは、半導体製品に使うプリント基板をクラウド上で設計できるソフトウエアを手がけ、世界で高いシェアを持つ。設計のシステムを一元化して開発や設計を短期間で行い、競争力を高めるねらいがある。
半導体を使う自動車や産業機械のメーカーは、自社の製品を設計開発する際に、パソコン上で専用ソフトを用いる。アルティウムの設計開発用のソフトを使用して、製品開発設計段階から、メーカーに入り込めば、受注増にもつながる期待がある。
このようなビジネスモデルは、ソシオネクストも採用している。ソフトウェア会社買収は大きな意味がありそうだ。ある程度時間はかかることを覚悟して、「強気評価」とする。
売却価格については、NECは1株につき2503.0円で、売却価格の総額は1749億円、日立製作所は売却益1159億円を計上する。
一連の株式売出しで、需給の悪化が一時的に懸念されたが、国の支援を受けた再建が完了し、23年12月期の純利益は前期比31%増の3370億円と過去最高となった。23年12月期の年間配当を28円とし、19年ぶりの復配も果たす。
さらに、発行済み株式総数の4.5%にあたる8783万株を2月29日に消却する。