株テーマ:IOWNの関連銘柄
「IOWN」は、NTTとインテル、ソニーの3社を中心に立ち上げた次世代コミュニケーション基盤で、6Gではネットワークから端末まで情報処理に光技術を使うNTT独自技術を活用する。「IOWN Global Forum(アイオン グローバル フォーラム)」には、約170社が参加の関心を示しているという。IOWN Global Forum は,2024年に仕様決定し、2030年商用化を目指している。
NTTは、2023年3月16日にIOWN構想の実現に向けた初めての商用サービスとして、通信ネットワークの全区間で光波長を専有するオールフォトニクス・ネットワークIOWN1.0の提供を開始する。NTTとKDDIが次世代の光通信技術開発で提携すると報じられた。2024年中に基本的な技術を確立し、2030年以降に通信機器などの消費電力を100分の1にすることを目指すとしている。
富士通は、2024年5月にIOWN構想実現に向けて新たなコネクティビティサービスを可能にする光伝送ソリューション「1FINITY T250」の提供を開始。遠隔医療やリモートコンストラクション等の新たなユースケースのための、通信事業者やメディア配信事業者の新たなコネクティビティサービス創出を可能にするものとしている。
ACCESSは、2021年7月にNTTとIOWN構想の実現を目的に業務提携。2023年12月には資本業務提携した。IOWN時代のUI/UXを実現するための研究開発やホワイトボックス装置対応のネットワークOS「Beluganos」の更なる進化とグローバル市場における販売・サポート体制を強化する。
NTTデータは、2023年10月に北米及びEMEALに「IOWN Global Promotion Office」を設立。IOWNを活用したビジネス事例を創出し、2025年度末までにグローバルで600名のIOWN技術有識者を育成する。2030年のIOWN社会実装に向け海外市場でビジネス展開を推進する。
IMAGICA GROUPは、2022年12月、NTTとIOWN時代のリアル・サイバー融合空間の表現・演出技法に関する総合的な共同検討に着手したと発表した。IMAGICAのクリエイティブ、テクノロジーとNTTの映像音声・3次元空間情報・感性情報などの処理に関する先進技術を掛け合わせ、IOWNの高度なデジタルツインコンピューティングによって可能となる新たなメディア体験やコミュニケーションUI/UXの具体化に取り組み。自宅に居ながら観光地等に没入できるサイバー空間構築による新たなコミュニケーションや仮想ライブ空間での魅力的なメディア体験、コンテンツやメディア体験で従来の映像音声の提供にとどまらない新たな価値を提供するための表現・演出技法について検討を進める。
NECは、NTT、NTTデータとグローバル市場で、5Gを活用した企業向けソリューションの展開を加速する。基地局設備を通信機器ベンダーに依存しないO-RAN(オープンラン)を普及させるために、NTTデータの独子会社を拠点とし、欧州の自動車関連産業をターゲットにO-RAN仕様準拠の通信機器等の5Gインフラから、アプリケーションまで含めたソリューションを開発し事業化を目指す。
防衛省は2024年春にも民間の次世代通信技術を安全保障に活用するための計画をつくる。NTTが開発中の次世代通信基盤「IOWN(アイオン)」を第1弾に想定する。ミサイル攻撃情報の早期共有や電磁波を使った新作戦などに生かす。