株テーマ:コネクテッドカーの関連銘柄

コネクテッドカー(つながるクルマ)は、単に自動車がインターネットにつながるだけでなく、車両の状態や周囲の道路状況などの様々なデータをセンサーにより取得し、利用者の利便性を高めることになる。カーナビが普及する日本では、クルマのネット接続は実用化されており、ルート案内や渋滞情報を提供している。詳細な地図データや周辺情報といったビッグデータを駆使して、自動運転が実現する社会も遠からず訪れる。自動運転はコネクテッドカーの延長技術であり、自動車業界、通信業界を始め、様々な業界を変革する可能性を秘めている。通信分野では、車両データーを収集する「テレマティクス」、高精度3次元地図による「自動運転」や「情報セキュリティ」が重要となる。

AI(人工知能)、ダイナミックマップ(高精度3次元地図)、情報セキュリティと銘柄が重複することが多く、各項目も参照されたい。アズジェントは、イスラエルの「カランバセキュリティ社」のコネクテッドカーやIoT機器をサイバー攻撃から防ぐ機器を取り扱う。ブレインパッドとネクスグループはコネクテッドカービジネスのためのプラットフォーム構築で協業する。ブロードバンドタワーは、アストンマーティンとコネクテッドカーを含む車やサービスに関する新しいサービス開発で提携。デンソーとNECは自動運転や先進運転支援システムで提携し、コネクテッドカーの実現を目指す。

トヨタ自動車とスズキ、SUBARU、ダイハツ、マツダの5社は、コネクテッドサービスの早期提供に向け、次世代の車載通信機の技術仕様を共同開発する。通信システムを共通化し、サービス開発を加速する。

ルネサスエレクトロニクスは、2021年1月に米マイクロソフトとコネクテッドカー開発で協業し、マイクロソフトのモビリティ向けプラットフォームNCVPの開発環境としてR-Carスターターキットが利用できるようになった。コネクテッドカー開発での実装上の課題の早期発見が可能になり、開発の効率化につながる。

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