株テーマ:培養肉の関連銘柄
培養肉関連株。培養肉は動物の細胞を体外で培養して生産される食肉。植物由来の代替肉と比較して動物性の栄養素を補えるとして新たな代替肉の生産方法として注目されている。
日立造船は、2023年10月にNUProteinと共同で遺伝子組み換えを伴わない培養肉を作り出す「細胞増殖因子」の原料「コムギ胚芽抽出液」の製造工程を自動化する「コムギ胚芽抽出液自動製造装置」を開発したと発表した。培養肉の製造コストは細胞増殖因子が大部分を占めており、細胞増殖因子の原料となるコムギ胚芽抽出液の製造を自動化することで、生産に係る費用を10分の1程度に抑えるという。
日本ハムは、2022年10月に培養肉の細胞を培養する際に必要となる培養液の主成分を、動物由来のものから食品由来にものに置換、ウシやニワトリの細胞を培養することに成功したと発表。培養液のコストで大きな割合を占める動物血清を、安価かつ安定的に調達できる食品に代替できるとしている。
日清食品ホールディングスは、2022年3月に食べられる培養肉の作製に成功。島津製作所と大阪大学大学院工学研究科は、2022年3月に3Dバイオプリントを応用したテーラーメード培養肉の自動生産装置の開発に関する共同研究契約を締結。味の素は、2022年3月にイスラエルの培養肉スタートアップであるスーパーミートに出資。日揮ホールディングスは、2022年1月に培養肉の商業生産を目指し技術開発を行う新会社を設立。オイシックス・ラ・大地は、2021年9月にロブスターやカニなど甲殻類の培養技術を研究するスタートアップである米CD社に出資。
島津製作所は、伊藤ハム米久、凸版印刷、シグマクシス、及び大阪大学と、「培養肉未来創造コンソーシアム」を設立した。「3Dバイオプリントによる食用培養肉製造技術に関する社会実装の具体的な取り組み」を目的として、世界に先駆けての培養肉食用化の実現を目指す。