株テーマ:昆虫食の関連銘柄
昆虫食関連銘柄。2050年には世界人口が90億人を超え、食糧危機が深刻化すると言われ、食品としての昆虫の活用が世界的に注目されている。日本でもイナゴや蜂の子を食べる習慣が一部地方に残っているが、昆虫の原型をとどめない加工食品も増えてきた。欧州食品安全機関が昆虫は人間が食べても安全と宣言したこともあり、2025年度世界の昆虫食市場は約1000億円となる見込み。
NTT東日本は、食用コオロギの養殖を手掛けるグラリスと協業し、食用コオロギなど昆虫食の生産支援を2025年に商用化する計画。
ジェイテクトは、2020年5月に徳島大学発のベンチャー企業のグラリスと食用コオロギの生産で業務提携した。グラリスのコオロギの飼育技術とジェイテクトの自動化技術やIoT技術などを融合し、高品質なコオロギを量産する。食用コオロギは飼育時の環境負荷が牛などの家畜に比べて非常に小さいことから、将来の食糧危機の回避や持続可能なたんぱく源となることが期待される。
良品計画は徳島大学と連携して開発したおやつ「コオロギせんべい」の販売を始めている。やはり、徳島大学の研究をベースとしている。世界的には20億人がすでに昆虫を食べており、人口が増加していくと2050年には24億人の食糧が不足すると考えられているため、昆虫食の需要が高まると見られている。
ファインシンターは、2021年6月にコオロギ食材の研究開発で高崎経済大学発のベンチャーであるFUTURENAUTと協業を開始した。
スタートアップのエリーは、蚕に注目して研究開発を進める。大正製薬や敷島製パンなどと協業している。
丸紅は、世界最大の昆虫由来タンパク製造・販売企業の仏インセクト社と、日本市場進出に向け協業する。
大日本印刷(DNP)は、2028年度までに養殖魚用飼料の原料となる昆虫「ミールワーム」の大規模飼育工場を稼働させる計画を発表した。同社は年間1200トンのミールワーム粉末生産を目指している。