株テーマ:植物工場の関連銘柄
国の経済対策で、植物工場を3倍(150カ所)にする計画。LED照明の活用が増えている。もやしやキノコから、サラダ菜、トマト、レタス等に生産品目も拡大中。大成建設は、アグリビジネスチームを発足し、野菜工場建設と培養管理・販路開拓をパッケージするなど、大手ゼネコンも受注に積極的。昭和電工の赤色LEDチップは経済産業省の植物工場のモデル施設光源に採用された。富士通とオリックスは、植物工場で野菜を生産する事業に参入。
三菱ケミカル HDは、ビニールや壁材などの農業資材を活用し、建設費を従来の半分に抑えた植物工場を2020年内に発売する。高出力の発光ダイオードを使用することで、レタスの収穫量は倍増する。中国やインドでも販売する見込み。
日本山村硝子は、2006年から植物工場の研究開発を実施。2021年9月にJR貨物と合弁会社を設立し、新工場を建設する。
椿本チエインは、福井県に人工光型植物工場を建設する。投資額は28億円で、レタス類を日量2.2トン生産する予定で、2025年5月の事業開始を目指している。同社は植物工場のイノベーションに挑戦したアグリビジネスを2014年から本格展開している。苗の移植機、野菜昇降機など植物工場向け自動化システムを開発し、多くの植物工場でされてきた。
三井物産はイタリアのスタートアップ「ゼロ」に出資し、植物工場事業に参入する。サウジアラビアに植物工場を新設する。
・オイシイファーム(Oishii Farm)
米国でイチゴの植物工場を運営する日本発の農業スタートアップ企業オイシイファームに、NTTなど世界の19企業・団体が出資する。
オイシイ社は2016年に創業し、ロボットと人工知能(AI)を活用し、作付けから収穫までの作業の自動化を目指している。世界最大のいちごの植物工場をオープンし、米国の大手高級スーパー「ホールフーズ」での販売も開始した。
スパークス・グループは、2021年3月に投資した。安川電機は、植物工場システム「アグリネ」を開発・販売しており、オイシイ社と資本業務提携した。NTTは自前で植物工場の研究を手がけてきたが、出資を通じてオイシイ社と協力し、ノウハウを蓄積する。三菱食品も出資する。
NTTアグリテクノロジー)は、小型木質バイオマス発電所の排熱を用いたシイタケやドライフルーツの生産を強化する。