株テーマ:スペースワンの関連銘柄
スペースワンは、2018年7月に、IHIエアロスペース、清水建設、日本政策投資銀行などが共同で設立した企業。目的は、人工衛星を搭載した小型ロケットによる商業宇宙輸送サービスの事業化で、ロケット射場の運営も担う。同社は和歌山県串本町に国内初の民間小型ロケット発射場「スペースポート紀伊」を整備している。
「カイロス」は、全長18メートル、重量約23トンの3段式固体燃料ロケットだ。打ち上げ能力は、太陽同期軌道(SSO)で150kg(高度500km)、地球低軌道(LEO)で250kgの人工衛星を運搬可能だ。日本の主力ロケット「H2A」の約3分の1のサイズであり、固体燃料を採用することで小型・低コストを実現している。
スペースワンは、2020年代中に年間20機、2030年代に30機の打ち上げを目指しており、契約から打ち上げまでのプロセスを「世界最短」とすることを目指している。
「スペースポート紀伊」には紀陽銀行、K4 Ventures、太陽グループ、三菱UFJ銀行、アズマハウス、オークワなども出資しており、地域経済の活性化にも貢献している。
2025年1月にはJR西日本イノベーションズがスペースワンと資本業務提携。オリックスは新株予約権付社債を引き受けた。
今回の再挑戦に向けて、スペースワンが成功すれば、日本の宇宙ビジネスに新たな一歩を刻むこととなる。