株テーマ:みちびき(準天頂衛星)の関連銘柄
宇宙航空研究開発機構は、カーナビなどに利用されている衛星利用測位システム(GPS)を補強して精度向上を目指す準天頂衛星「みちびき」から測位信号を送り、高精度化と利用に向けた実証試験を始める。高い精度の位置情報を利用した、農業用トラクターの無人運転などの研究に役立てる。2010年に1号機を打ち上げ、2017年6月1日に2号機を打ち上げる。打ち上げには三菱重工のH2Aロケット34号機を使用する。今年度中に3基の打ち上げが予定されており、4基体制となれば、位置情報の誤差は数センチメートル以内と格段に改善する。コアはアイサンテクノロジーへ準天頂衛星対応受信機を供給する。
政府は、日本版GPSとも呼ばれる準天頂衛星「みちびき」を現在の4機体制から11機体制に拡張するため、2025年度から本格的な開発に着手する。現在の4機体制では測位に他国の衛星が必要だが、7機体制になると準天頂衛星だけで位置が測定できる。H3ロケットの開発状況を踏まえ、30年代には故障、寿命に備えたバックアップ体制が確立する。