株テーマ:LFP電池の関連銘柄
EVのバッテリーは、ニッケル、マンガン、コバルトといったレアメタルを使用するリチウムイオン二次電池が主流だが、LFP電池(リン酸鉄リチウムイオン電池)が急速にシェアを拡大している。LFP電池とは、希少なレアメタルを使用するのではなく、安価なリン酸鉄を使用する電池だ。
LFP電池は、正極材がリチウム(Li)、鉄(Fe)、リン(P)から構成されるリチウムイオン電池で、安価で安定性の高いリン酸鉄(LiFePO4)が用いられ、レアメタルを使用しない。中国では、EVバッテリーの主流が三元系電池からLFP電池に置き換わっており、トヨタや日産などもLFP電池の導入を進めている。
テスラやステランティスも導入すると言われ、LFP電池は三元系電池の倍以上の寿命があることから、電力貯蔵システムにも応用が期待される。
旭化成は、ニッケルなどを使わない「リン酸鉄リチウムイオン(LFP)」系電池で、一般的なリチウムイオン電池の使用推奨範囲より広い温度範囲、低温ではマイナス40度、高温では60度での性能を検証した。