株テーマ:リチウム硫黄電池の関連銘柄
リチウム硫黄電池関連株。現行のリチウムイオン電池を超えると期待されているのがリチウム硫黄電池で、ニッケルやコバルトを使わないためコストが安く、理論上はリチウムイオン電池の10倍のエネルギーを蓄えるとされている。充放電サイクルが短く、硫黄電極の体積が膨張する課題があり、携帯用機器やEVでは難しいとされているが徐々に克服され、海外ではドローンや無人飛行機などの電源として開発が加速している。
ソニーは、2015年からリチウム硫黄電池の開発に着手しており、スマホの高機能化やロボット需要を想定している。
GSユアサは、NEDOの航空機用先進システム実用化プロジェクト「次世代電動推進システム研究開発」の中で「軽量蓄電池」に関する研究開発を担当しており、「400Wh/kg級リチウム硫黄電池の実証」に成功した。電動飛行機への搭載を見込んでおり、400Wh/kg級は中間目標で、さらに次世代航空機に求められる軽量蓄電池を追求する。
ADEKAは、リチウム硫黄電池の試作品を開発したと報じられている。重量あたりのエネルギー密度で既存のリチウムイオン電池の約2倍を実現したとしており、2030年をめどに電極材料販売の事業化を目指すもよう。
旭化成は、リチウム硫黄電池向けの正極材料を開発した。リチウム硫黄電池は重量あたりのエネルギー密度が高く、リチウムイオン電池に比べて容量を数倍に高められる。