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    2022/7/20 10:34
    (6951) 日本電子 中和活性が高い「ナノボディ抗体」を創出
    京大、阪大などと日本電子の研究チームは、新型コロナウイルスの「懸念される変異株」であるオミクロン株(B.1.1.529, BA系統)を含むすべての変異株に対して、これまで使用されてきたどの治療用抗体製剤よりも中和活性が高い「ナノボディ抗体」を創出したと発表した。オミクロン株は、アルファ株からデルタ株までの、4種類の懸念される変異株と比べ、スパイクタンパク質の変異箇所が圧倒的に多く、以前感染した人やワクチン接種者ですら感染しやすいという特徴がある。

    研究チームは、免疫したラクダ科のアルパカの遺伝子(アルパカ抗体)から、オミクロン株を含む全変異株に対し、これまで使用されてきたどの治療用抗体製剤よりも中和活性が高いナノボディ抗体を開発した。液体窒素(-196℃)冷却下でタンパク質などの生体分子に対して電子線を照射し、試料の観察を行うクライオ電子顕微鏡で解析すると、ヒトの抗体と比べておよそ10分の1と小型で、ウイルスの変異がほとんど見られない領域があるという。より中和活性の高い改変ナノボディ抗体を作成し、臨床応用を目指す。

株式情報更新 (9月15日)


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