株テーマ:水素発電の関連銘柄

水素発電関連株。

三菱重工業は、2024年~2026年の事業計画で、米国ユタ州で参画している水素製造・貯蔵・供給プロジェクトを完工し、実機プラントでの水素混焼発電を開始。中小型ガスタービン水素・アンモニア専焼と大型ガスタービン水素50%混焼の実証などを進めるとしている。

ENEOSは、2024年4月に日本航空ビルディングと羽田空港でのCO2フリー水素利用に向けて共同検討すると発表した。京浜臨海部の水素供給拠点から、羽田空港旅客ターミナルビルへCO2フリー水素を供給し、水素発電コージェネレーションを通じた発電・熱を供給する。2030年頃の実装を目指す。

東京ガスは、天然ガスに水素を混ぜて発電できるエンジンを導入し、2024年度から稼働させる見通し。フィンランドのバルチラのエンジンを導入。天然ガスに対して水素を25%まで混ぜて発電できるとしている。最大出力は10万キロワット。

川崎重工業は2017年をメドに、水素を燃料とする火力発電設備を、世界に先駆けて量産する。今後水素が大量生産されると燃料価格が下がり、長期的に発電コストが既存の天然ガス火力発電所並みに下がってくる。出力7000キロワット級の小型発電設備を量産する見通し。

千代田化工建設は川崎市と共同で「水素エネルギーフロンティア国家戦略特区」を提案した。川崎市臨海部に大規模な水素エネルギーの供給拠点を構築する計画で、水素供給グリッドと世界初の商用レベル水素発電所が軸になる。政府は水素発電を支援し、2020年までに民間実験炉の建設を後押しする。

J-POWERは、石炭火力発電所で発生した水素を回収して、燃料電池で発電する仕組みを導入し、2030年の二酸化炭素排出量を4割減らす。

イーレックスは、水素専焼発電を行うために十分な水素発生が連続的に得られる実証を行うため、東京電力パワーグリッド管内に300kW級の水素発電所を建設する。2021年度内の運転開始を目指す。また、山梨県で発電容量360kWの水素専焼発電所を建設。工事着工は2021年11月、営業運転開始は2022年3月下旬を予定する。ハイドロゲン・テクノロジーの水素の供給・保守技術とイーレックスの発電所運転、電力小売の知見を組合せ、安定的に水素専焼で発電を行い、電力小売りで活用するプロジェクトとなり、一般家庭約100世帯分の電力に相当する出力360キロワットの発電所を建設する。ハイドロゲンは、化石燃料を一切使用せず、水と天然鉱石との反応により天然鉱石から水素を取り出す、二酸化炭素を排出しない水素生成技術をもつ。

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