株テーマ:水素航空機の関連銘柄
水素航空機関連株。エアバスは2020年9月、温室効果ガスを出さない水素を燃料とした旅客機を2035年までにを製造する計画を発表した。政府のグリーン成長戦略でも水素航空機の実用化に不可欠なコア技術を構築し、2035年以降に水素航空機を本格導入することが盛り込まれた。経済産業省は、水素航空機の開発に向け、国内のエンジンを含む主要部品を手がける三菱重工業やIHI、川崎重工業など、関連メーカーに資金支援する方針。エアバスやボーイングのような完成機メーカーはなく、三菱スペースジェットの実用化もままならないが主要部品を開発することで、競争力を高める。
川崎重工業は、2024年10月に航空機向け小型エンジンで水素のみを燃料としてCO2を発生せず、安定した燃焼を実現できる技術を開発したと発表した。2030年頃の商品化を目指し、製品実装への最適化と設計を進めるとしている。また、エアバス、関西エアポートと日本での水素航空機導入・運航に向けて連携すると発表した。関西3空港での水素インフラ整備の実現可能性調査を実施する。
伊藤忠商事は、2024年7月に航空機向け水素燃料電池エンジンの開発・製造を行う米ゼロアビアに出資。アジアにおける販売代理店契約などの覚書も締結した。ゼロアビアは、2023年1月にDornier228(19人乗り)でデモフライトを成功。2025年に9~19人乗り、2027年に40~80人乗り、将来的に200人乗りの航空機向けエンジンの認証取得を目指している。
日機装は、水素航空機の研究開発を進める川崎重工業から液化水素ポンプ開発の委託を受けており、2025年度の納入を目指している。
キッツは、川崎重工業から水素航空機向けエンジン燃焼器・システム技術開発と、液化水素燃料貯蔵タンク開発のバルブ技術開発で再委託を受けた。
SUBARUは、水素燃料電池航空機の開発を進めている。SUBARUの水素航空機は、人員や貨物を運搬する目的で開発されており、長距離の飛行が可能。また、水素燃料電池は、高いエネルギー効率と短時間の給油時間を実現している。
日産自動車は、水素燃料電池を搭載したドローンの開発に取り組んでいる。このドローンは、航続距離が長く、高度な運搬能力を持っており、将来的には航空機に応用されることが期待されている。
トヨタ自動車は、水素燃料電池車の開発を手掛けており、その技術を応用して、航空機の開発にも取り組んでいる。トヨタの水素航空機は、旅客機や貨物機としての利用を想定しており、高い運搬能力と長距離飛行が可能。