株テーマ:機関銃・火砲・レールガンの関連銘柄

豊和工業は64式小銃の後継機種5.56mm小銃や、40mm自動てき弾銃などの小銃が主。ミネベアは指揮官用軽機関銃を生産、拳銃もライセンス生産している。日本製鋼は無反動砲、りゅうだん砲などの大型火砲で、99式自走155mmりゅう弾砲、62口径5インチ砲、120mm戦車砲などを納入。

陸上自衛隊が新小銃として採用した「20式5.56mm小銃」の製造メーカーは、(7202)豊和工業だ。陸上自衛隊は約15万丁の調達を計画している。豊和工業の売上に占める防衛装備品の割合は約22%であり、今後さらに増加する可能性が高い。同社にとって防衛関連事業は重要な成長分野となっている。

2020年度の初回調達では3,283丁が9億3,000万円で購入された。2022年度は8,500丁、2023年度は1万丁、2024年度の1万丁の調達が予定されている。さらに、2024年度の概算要求では、海上自衛隊が205丁、航空自衛隊が2,702丁の調達を計画している。水陸機動団、即応機動連隊、教育隊などに順次配備される予定だ。


※住友重機械工業は機関銃の製造を終了した。住友重機はM2など重機関銃。

ミネベアミツミも隠れた防衛関連銘柄だ。ミネベアミツミ ニューナンブ M60拳銃は警察官用拳銃として広く配備されている。新中央工業(現・ミネベアミツミ)が開発、製造し、1961年から約13万3400丁製造された。1982年に自衛隊が制式採用し、Minebea P9とも呼ばれる。平成24年度予算では一丁あたり約22万円となっている。国産のサブマシンガンともいえる。

陸上自衛隊に配備されている155mm榴弾砲FH70は、10式戦車などの主砲製造も行っている(5631)日本製鋼所によりライセンス生産がされている。また搭載されている補助動力装置を(7270)SUBARUが製造している。SUBARUは自動車メーカーとしてのイメージが強いが、多用途ヘリUH-1J/Hや戦闘ヘリAH-64Dアパッチなどの装備品製造にも携わっている。81mm迫撃砲L16、84mm無反動砲M2は、(6203)豊和工業によって国内ライセンス生産が行われている。

01式軽対戦車誘導弾は、世界にさきがけて赤外線画像誘導方式が使われている個人携行の対戦車ミサイルで、(7012)川崎重工業が製造している。小銃小隊に配備され、1~2kmの近距離での敵戦車や装甲車両を撃破する。1分間に最大4発の連続射撃が可能で、価格は約2600万円(1セット)とされている。

レールガンは、ロシアと中国が実戦配備しているマッハ5で飛翔する極超音速誘導弾に対する防衛で威力を発揮する。防衛装備庁は、120発以上の連射性能を目途に開発を進めている。まだ世界で実用例がない

2025年3月期の防衛事業の受注額が前期比6割増の1130億円。レールガンに関する技術を持つのは日本で日本製鋼所のみ
レールガン(その1)の研究試作:約65億円
レールガン(その2)の研究試作:約160億円

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