株テーマ:ドローン対処の関連銘柄

レーザ光線を用いたドローン対処技術が、防衛産業の新たな成長分野として注目を集めている。イスラエル国防省が開発中の「アイアンビーム」システムは、上空からの攻撃ドローンやロケット弾をレーザビームで撃墜することに成功した。従来のミサイル迎撃システムと比べ、1回の発射コストが約3.5ドル(約500円)と格段に安いのが特徴だ。1発あたりの価格が1000万円程度といわれる「アイアンドーム」の対空ミサイルの節約にもつながる。

米国でも、海軍を中心にレーザ兵器の開発が進んでいる。2021年には艦船に搭載したレーザ兵器の実験を実施。2022年2月には、高速飛行型ドローンの撃墜にも成功した。これらのレーザ兵器は、高い精度で目標を追尾し、瞬時に照射できる利点がある。一方で、大気中の乱れによるビームの拡散が課題だったが、新技術の開発により克服されつつある。

対ドローンレーザ兵器の世界市場は2025年までに年率20%以上で成長すると予測されている。各国政府の防衛予算増加を背景に、ロッキード・マーティンやレイセオンなど大手防衛企業の参入も相次いでおり、今後の技術革新と市場拡大が期待されている。

防衛装備庁は、迫撃砲弾と小型無人機を撃破する(7012)川崎重工業のレーザーシステムと、無人機を撃墜する(7011)三菱重工業のレーザーシステムのそれぞれの装備化を目指す方針を示している。

ファイバレーザとは、光ファイバを増幅媒体とする固体レーザで、川崎重工業と三菱重工業が車両搭載型の高出力レーザーシステムを開発した。自衛隊は、対ドローン用の車両搭載型高出力レーザー実証装置を公開した。ドローンを継続的に追尾しながらレーザー照射することで、ドローンを破壊する。電源が供給される限り、撃ち続けられる「弾切れ」がない。三菱重工業は、1.2キロ先のドローンを撃ち落とすことに成功している。

ドローン対処 関連銘柄

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株式情報更新 (11月14日)


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