（9433）KDDIと関連企業4社が、量子コンピューターの事業化に向けた取り組みを本格化させる。2025年2月27日、KDDIとKDDI総合研究所、Jij、QunaSys、早稲田大学の5者は、量子コンピューターの技術開発と事業化に関するパートナーシップ締結に合意したと発表した。

この連携の主な目的は、AIと量子計算をシームレスにつなぐ「AI・量子共通ビジネスプラットフォーム」の開発だ。量子計算の組み合わせにより、AIの性能を大幅に向上させることを狙っている。

具体的には、通信品質や基地局のエネルギー管理の最適化、物流の経路最適化、製造業の生産計画の最適化、次世代再生可能エネルギー向けの材料開発などが検討されている。また、量子コンピューターのアプリケーション開発者と利用者をつなぐプラットフォームの構築も進められ、量子計算の専門知識がなくともその計算能力を活用できる環境が整備される予定である。

この連携により、量子技術の社会実装が加速し、新たなビジネスチャンスの創出が期待される。

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