株テーマ:キオクシアの関連銘柄
キオクシア(旧東芝メモリ)は、主にNAND型フラッシュメモリを製造しており、世界最大級のフラッシュメモリ専業企業。
政府は国内の半導体工場で、TSMCの熊本工場、キオクシアの四日市工場、マイクロン・テクノロジーの広島工場の3カ所を対象に総額6170億円の投下を決定している。投資総額は約7288億円。
キオクシアと米半導体大手のウエスタンデジタルとの合弁会社が、三重県四日市市と岩手県北上市で進める先端NAND型フラッシュメモリーの生産拡大への投資と今後10年間の継続生産に対して最大2429億補助する。
(2332)クエストは、ソフト開発とシステム運用が両輪で、半導体、製造、通信に強い。キオクシアが有力顧客の1つ。
(4055)ティアンドエスは半導体工場の保守・管理の主顧客がキオクシア
(4641)アルプス技研は、三菱電機、キオクシア、キヤノンなどに技術者派遣
(6055)ジャパンマテリアルは、特殊ガスや超純水、薬液などの管理業務サービスfr、キオクシアが最大顧客
(6370)栗田工業は、キオクシア、SKハイニックスなどが大口顧客
(7595)アルゴグラフィックスは、CAD/CAM/CAE製品のライセンス販売・構築支援サービスで、ホンダ、SUBARUのほかソニーグループ、ニコン、パナソニック、キオクシアなど大手顧客
(7741)HOYAはキオクシアに3%出資している。
キオクシア(旧東芝メモリ)と米大手ウエスタンデジタル(WD)が、4月下旬にも経営統合に向けた交渉を再開させるため、水面下で調整しているという見方が出ている。キオクシアの大株主である米投資ファンドのベインキャピタルが、協議再開に向けてSKハイニックスと交渉を続けているという。統合できなければ単独上場も選択肢となるという。
キオクシアとウエスタンデジタルはNAND型フラッシュメモリーを手がけ、統合すれば世界シェア首位の韓国サムスン電子に並ぶ規模になる。昨年10月にSKハイニックスの反対で、交渉は中断されたが、インサイダー取引防止のために、交渉再開にあたって一定の期間を置く必要があったという。
統合が実現すればSKハイニックスはメモリ業界で劣勢に立たされる。SKハイニックスは、NAND型フラッシュメモリーに特化しているキオクシアと組み、自らはHBMなどDRAMに注力するとの見方が出ている。
ソフトバンクがキオクシアに出資して連携する案もあるようだ。関係を強化し、キオクシアとSKから、高性能のメモリー半導体を安定的に調達する狙いがある。
キオクシアとウエスタンデジタルは、三重県四日市市と、岩手県北上市工場に7200億円余りの設備投資を行う計画で、経済産業省が最大でおよそ2400億円を補助することが、決まっている。経営統合は一体どうなったのか、4月末が注目される。