株テーマ:PSMCの関連銘柄
力晶積成半導体(PSMC)は台湾のファウンドリーの中で、2022年の売り上げは台湾積体電路製造(TSMC)、聯華電子(UMC)に次いで3位を占める。TSMCのような先端ロジック半導体の生産は行っていないが、メモリーとロジック半導体の双方を手掛けており、22~28 ナノメートル以上の半導体の生産に独自の技術を持っている。
台湾の半導体受託生産大手PSMCはSBI HDと半導体工場を宮城県に建設する。第1期工場に約4000億円を投じ、2026年稼働を目指す。2期目以降の時期や計画は未定だが、総投資額はおよそ8000億円とみられる。経産省は、1期目について投資額の約3割に相当する最大1400億円を支援する。仙台工場が初の海外拠点となる。
第1期は27年に稼働を予定。40ナノおよび50ナノ半導体を300ミリメートルウエハー換算で月間1万枚生産する。29年の稼働を目指す第2期までには28ナノを開発し、月間計4万枚の量産体制を構築する。半導体ファウンドリーとしては世界6位となる。
SBIは車載向けに需要の高い28ナノ〜55ナノの半導体ウエハーの国内需要は22年に7100億円規模としており、このうち9割が海外生産になる。31年には1兆1000億円へ増えると試算しており、完全稼働すれば、31年時点で国内需要の14.5%を供給でき、国産化に貢献できるとしている。
北尾社長は「政府の補助金なしには成立しない」ことを公言しており、勝てない勝負はしない姿勢を見せている。
CKDは、宮城県大衡村で工場用地と建物を取得した。半導体製造装置向け「流体制御機器」などの部品を生産する。PSMCが進出する大衡村に隣接する宮城県大和町では東京エレクトロンが500億円超をかけて第3開発棟を建設中。