株テーマ:蓄熱発電の関連銘柄
蓄熱発電は、太陽光発電など再生エネルギーによる余剰電力が発生したときに電機を熱に変換し、熱として一時的に蓄え、電力需要が高くなる必要な時に熱を電気に変換して電力を供給する仕組み。回転発熱機で電気を熱に変換し、溶融塩に高温で蓄熱しておき、必要に応じて溶融塩を熱源に蒸気を作り、タービン発電機を回す。蓄熱は極めて安価なため、コストはリチウムイオン蓄電池の5分の1といわれる。世界市場は2026年に1兆円を超えると見られるが、独シーメンス系や米アルファベット系が先行している。
(6366)千代田化工建設の「溶融塩・パラボリックトラフ型太陽熱発電」は、熱媒を合成オイルから溶融塩に変えることにより、高温のスチームを供給することで、発電効率の上昇と発電コストの削減や蓄熱システムの小型化が期待できる。(5482)愛知製鋼は豊田中央研究所および近江鉱業と共同で、高い蓄熱密度を持つカルシウム系蓄熱材を開発し、工場排熱を利用した蓄熱システムを自社工場に設置した。