株テーマ:ITベンダーの関連銘柄
ITベンダー
ITベンダーとは、ITソフトやサービス、システムを提供する業者の総称。
ブロックチェーンやAI(人工知能)の登場で、金融とITを融合したフィンテック企業が登場するなど、企業の情報システム構築や運用を受け持つITサービスの重要度が増している。2020年の東京五輪に向けてIT投資が高まり、IoT向けのITサービスは急成長が見込まれている。IoTは製造業の現場がイメージされやすいが、統合基幹業務システム(ERP)や生産管理システムなどがITシステムと連携し、製造業以外に拡大する公算が大きい。
ハードやネットワークを含むITサービス全般では、富士通、日本電気、日立製作所が三強だが、システム開発専業では官公庁に強いNTTデータが首位。野村證券とセブン&アイ HDを顧客に持つ野村総合研究所や、中小中堅企業に幅広い顧客を持つ大塚商会も注目される。TISやSCSKは経営統合で企業規模を高めてきた。日本ユニシスも金融向けに強い。
富士通は2020年度の設備投資を14.1%増の1100億円とし、データセンターを増強する。総務省が2020年9月に公開した住民記録システムの標準仕様に完全に準拠する次期住民情報ソリューションを2021年度中に大都市向けから提供することを目指し、開発に着手した。
政府はデジタル新法を制定し、自治体システムを標準化する検討に入った。官公庁に強いITベンダーに特需発生の可能性がある。