株テーマ:潜水艦の関連銘柄
たいげい型潜水艦は、ディーゼル推進の通常動力型潜水艦としては世界最大級で、ディーゼルエンジンとリチウムイオン電池を組み合わせたディーゼル電気推進を採用している。(7011)三菱重工業神戸造船所と、(7012)川崎重工業神戸工場が隔年で交互に建造している。日本の主力潜水艦そうりゅう型12隻の後継艦で、(6674)GSユアサが開発したリチウムイオン蓄電池を搭載する。主機関には(7012)川崎重工業製ディーゼル機関を採用、初めて(6503)三菱電機製の非貫通式潜望鏡が装備された。
1番艦たいげいの建造費は約800億円だったが、2025年度予算の概算要求では、たいげい型9番艦の建造費として1161億円が計上された。防衛省は、三菱重工業が契約者となっている長射程巡航ミサイル「スタンド・オフ・ミサイル」の搭載を目指している。
(6703)沖電気工業は、横河電機の保有する航空機用計器事業を2022年4月に取得し、航空機装備品市場へ参入した。これまでに防衛省に潜水艦ソナーシステムなどの納入実績があり、契約高が上位10位クラスとなっている。同社は旧日本海軍と共に潜水艦に搭載するパッシブ・ソナーやアクティブ・ソナーの開発に取り組んでいた経緯がある。航空機から海に投下するそのブイも手掛ける。特機システム事業部では、防衛事業で培った技術を民間に転用して新たなビジネスを創出することを目指している。
・潜水艦の装備品納入実績
(6703)沖電気工業 潜水艦ソーナー・システム
(5406)神戸製鋼所 53cm水中発射管HU-606
(6504)富士電機 潜水艦用主電動機装置
(6702)富士通 情報処理サブシステムOYX-1
(7731)ニコン 13m潜望鏡B型改5
(6701)日本電気 無線通信装置NZRC-1F
(7721)東京計器 慣性航法装置ZSN-1D、戦術状況表示装置ZQX-11D
(6501)日立製作所 魚雷防御システム指揮管制装置、潜水艦発射制御装置ZYQ-51C
(5401)日本製鉄 潜水艦用高圧気蓄器
(6814)古野電気 衛星航法表示器YPN-1C