株テーマ:血小板(メガカリオン)の関連銘柄
京大発のベンチャー「メガカリオン」は、iPS細胞から血小板とつくる技術を臨床応用し、献血に依存しない血小板製剤の事業化を目指すため、2011年に設立された。国家戦略特区認定中核事業者にも承認され、産業革新機構が30億円出資したほか、SMBCベンチャーキャピタル、みずほキャピタル、三菱UFJキャピタル、大塚ホールディングスも出資している。
大塚ホールディングスやシスメックスなど国内15社とiPS細胞を使い、血小板を量産する技術を確立した。確立したのは血小板の血液製剤。外科手術時や交通事故の被害者など止血が必要な患者に使う。献血由来の血小板は冷凍保存ができず4日間しかもたない。iPS細胞から作れば無菌化により2週間ほど保存できる。ウイルスなどの病原体の混入も防ぐことができ、保管コストも安くなるという。
2022年6月2日にヒトiPS細胞由来HLAホモ型血小板「MEG-002」の治験における第1例目の被験者への投与を問題なく完了したとしている。
血小板製剤の国内市場は700億円。米国は3倍以上の市場規模のもよう。