2025年1月の職種別求人広告件数は2,659,377件となり、前月比+2.9%、前年同月比+36.6%と大幅に増加した。全国求人情報協会のレポートによると、2024年5月に一時的な減少を見せたものの、6月から11月にかけて増加傾向が続き、12月に減少した後、1月に再び増加へと転じた。前年同月比では、5月から7月まで増減を繰り返し、8月から11月まで増加傾向が続いていたが、12月に減少し、1月に持ち直した。

職種別動向：輸送・機械運転が大幅増加、IT技術者の需要も拡大
1月の前月比では、21職種中18職種が増加、3職種が減少した。特に輸送・機械運転の求人が**前月比+13.2%**と最も高い増加率を記録し、次いで警備（+11.8%）が続いた。一方、最も減少率が高かったのは農林漁業（-6.1%）で、次いでサービス（理美容）（-4.4%）が減少した。

前年同月比では、輸送・機械運転の求人が**+113.3%と急増し、物流・配送需要の高まりを示唆した。また、専門職ではIT技術者の求人が+107.7%と高い伸びを記録しており、デジタル化の進展と人材不足が背景にあると考えられる。一方、サービス（理美容）は-16.0%と減少し、専門職（医療・福祉専門職）も-2.2%とわずかに減少した。

求人広告件数の増加は、経済活動の回復と企業の人材確保の動きが加速していることを示唆している。特に輸送・機械運転やIT技術者の需要が顕著であり、今後も物流業界の需要拡大とデジタル化の進展が求人市場を支える可能性が高い。一方で、理美容や医療・福祉分野は引き続き厳しい状況が続く可能性がある。