東レは、台湾に半導体関連技術・材料の研究・技術開発拠点を開設すると発表した3。この拠点は「TTTC（Toray Taiwan Technology Center）」と名付けられ、台湾における東レの初めての研究開発拠点となる9。

半導体産業が集積する台湾において、東レは現地の研究機関や大学との連携強化を図り、先端半導体関連技術・材料の先行開発を推進する狙いだ。世界的な半導体需要の増加を背景に、東レは高性能な半導体材料の開発に注力している。

TTTCは、台湾の大学や研究機関との共同研究を通じて、半導体製造プロセスや材料開発の革新を目指す。台湾政府も「国家重点分野の産学連携と人材育成の革新に関する規定」を公布しており、産業界のニーズと高等教育機関の人材育成を結びつける取り組みを推進している。

東レは、TTTCを通じて台湾の半導体エコシステムに深く関与し、最先端の技術開発を加速させる方針だ。