株テーマ:電線の関連銘柄
建設用電線の需給ひっ迫を受け大手メーカーはフル操業で対応している。例年10~12月は需要期だが、1割程度生産を増やしているメーカーが多い。半導体工場の新設による需給逼迫や関西万博も需要を押し上げているようだ。再生可能エネルギーの導入拡大によって太陽光や風力発電の建設が相次いでいることも大きい。フジクラなど、一部メーカーは新規受注を停止している。最近は太陽光発電施設で電線の盗難が相次いでいる。
生成AIの急速な普及に伴い、大規模なデータセンターの需要が高まっている。これらのデータセンターは大量の電力を消費するため、電力インフラの整備が必要となり、電線メーカーにとってビジネスチャンスとなっている。原子力発電所の再稼働に向けた動きも、電力インフラ整備の需要を高めており、電線メーカーにとってはプラス要因。
電線大手4社の業績見通し:
2025年3月期の連結業績予想では、電線大手4社全てが増収営業増益となる見通しです6。好調の背景には:
生成AIの急速な普及に伴う関連製品の需要増
自動車向け製品の好調
為替の円安による収益寄与
住友電気工業: 自動車用ワイヤハーネスの伸長、円安効果により過去最高の売上高と営業利益を見込む
古河電気工業: 情報通信ソリューション事業の回復、生成AI向け放熱・冷却製品の好調継続
フジクラ: 生成AI需要の成長による情報通信事業の拡大
SWCC: 車載向け高速通信ケーブルの需要拡大が業績をけん引