株テーマ:核融合の関連銘柄
核融合は、水素などの軽い原子核がくっついてより重い原子核に変わる際に、大量のエネルギーを放出する反応である。核融合は、太陽や他の恒星のエネルギー源であり、地球上で実用化されれば、クリーンかつ無尽蔵なエネルギー源として期待されている。
核融合反応を起こすためには、原子核を高温・高圧の状態に保つ必要がある。そのためには、高温超電導磁石やトカマク型装置などの先進技術が必要。
核融合の研究開発は、世界各国で行われており、日本でもITER計画が進められている。ITER計画は、国際共同で建設する核融合実験炉であり、2025年に完成予定である。ITER計画の成功は、核融合の実用化に向けた大きな一歩となる。
日米両政府は核融合発電の実用化に向けた連携体制を強化する。
・トカマク方式
ドーナツ型のコイルで磁場を発生させ、プラズマを閉じ込める方式です。最も研究開発が進んでいる方式ですが、大型装置が必要となることや、プラズマの安定維持が課題となっています。国際熱核融合実験炉(ITER)計画が代表的なプロジェクトです。フランスで建設が進められており、2025年のファーストプラズマを目指しています。
・ヘリカル方式
ねじれたコイルで磁場を発生させる方式です。トカマク方式よりも小型化が可能ですが、磁場構造が複雑になることや、プラズマ性能が低いことが課題となっています。日本の核融合科学研究所にある大型ヘリカル装置(LHD)が世界最大級の装置です。プラズマ性能の向上や、長時間運転の実現に向けて研究が進められています。
・慣性閉じ込め方式
レーザーなどの強力な光を用いて燃料を圧縮・加熱し、核融合反応を起こさせる方式です。短時間で高エネルギーを得られる利点がありますが、レーザー技術の高度化や、燃料の供給方法などが課題となっています。 米国の国立点火施設(NIF)が世界最大級のレーザー装置です。核融合反応の実現に成功していますが、実用化には更なる技術開発が必要です。