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大阪大学は、EX-Fusion(エクスフュージョン)と、レーザー核融合商用炉実現等に必要とされるレーザー照射システムの実証に関する研究を行う協働研究拠点「EX-Fusionレーザー核融合共同研究部門」をレーザー科学研究所に設立した。
EX-Fusionは、浜松市の研究開発拠点を公開した。核融合燃料を模した鉄球に高速でレーザーを照射する実証設備を使い、2024年夏にも実験を始める。
EX-Fusionはレーザー核融合の研究プロジェクトを実施しているジェイテックコーポレーションと技術提携している。ジェイテックコーポレーションのX線集光ミラーは、大型放射光施設であるSPring-8 などで使用され、世界でトップクラスの反射型で高精度形状を持つミラーとして高く評価されている。レーザー核融合商用炉の実現に向け、高精度形状のX線ミラーで必要とされるようなナノ加工・計測、制御、光学技術は、不可欠な要素となっている。
浜松ホトニクスは、核融合燃料に照射するパルスレーザーの装置で、エネルギーが100ジュールのレーザーを10ヘルツと高い繰り返し周波数で出力することに成功し、大きなエネルギーを生む核融合発電の実用化につながる成果を挙げた。
EX-Fusionはレーザー核融合商用炉の実現を目指している。レーザー核融合は、レーザーを燃料に照射することにより核融合反応を起こし、エネルギーを発生させるための技術で、海水資源を活用するため、安全で持続可能なエネルギーを供給することができる。
・2021年設立
・レーザー核融合方式による小型核融合炉の開発
・2023年、18億円を調達
日米両政府は、核融合発電の実現に向けた共同声明を発表した。多国間の枠組みによる開発が遅れており2国間の協力も新たな軸にすえる。
従来のトカマク型やヘリカル型に次ぐ、新たな核融合炉の実現を目指す研究開発分野で、第三の核融合方式のレーザー核融合方式が注目される。強力なレーザー光で燃料ペレットを爆縮し、核融合反応を起こす方式で、米ローレンス・リバモア国立研究所は2030年代にレーザーを使った核融合発電の実証を目指している。
レーザー技術で世界をリードするのは大阪大学で、大阪大学発のスタートアップ「EX-Fusion(エクスフュージョン」がレーザー核融合での発電を研究しており、ノーベル物理学賞受賞者の中村修二氏らが設立した米ブルー・レーザー・フュージョンも同じ方式だ。このあたりで日米連携が出来れば、核融合も一歩前進する。