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アンジェスの新型コロウイルスDNAワクチン関連株。

アンジェスは、2020年3月5日、大阪大学と共同で新型コロナウイルスに対するDNAワクチンを共同開発すると発表した。DNAワクチンは、危険な病原体を一切使用せず、安全かつ短期間で製造できる特徴があり、短期間で製造プロセスを確立することが可能としている。製造はプラスミドDNAの製造技術と製造設備を有するタカラバイオが担当する。新規投与デバイス技術でダイセルも参画する。非臨床試験後の人への投与を行う臨床試験の運営・管理でEPSホールディングスも参画する。

3月24日、大阪大学と共同開発していた新型コロナウィルス(COVID-19)向けDNAワクチンが完成した。近日中に、マウス、ラット、サルなどの動物への投与を行い、抗体価産生力、有効性および安全性の確認のための非臨床試験を始める。7月から臨床試験を実施し人での安全性や有効性を確かめるもようで、2021年の早い時期にも医療現場で使える可能性がある。大阪大学とアンジェスは共同で、「コロナウイルス感染またはコロナウイルス感染に伴う症状の予防または治療ワクチン」を特許出願した。

アンジェスと大阪大学が進める新型コロナウイルスワクチンの開発で、非臨床試験後の人への投与を行う臨床試験に医薬品開発受託機関の(4282)EPSグループが参画する。ESPは新薬開発の治験支援を行っており、迅速な臨床試験の推進が期待される。

アンジェスと大阪大学が進める新型コロナウイルスワクチンの開発で、新たにペプチド技術を用いた次世代ワクチン開発に向けて大阪大学発スタートアップ企業の「ファンペップ」が参画する。ファンペップは、独自のペプチド技術を用いたワクチン開発をしており、既に海外で臨床試験を実施している。

新日本科学は、非臨床試験におけるDNAワクチンの安全性の検証、AGCバイオロジクスはタカラバイオの協力体制に参画する。新たにカネカのグループ会社であるKaneka Eurogentec社も中間体の分担製造でタカラバイオの協力体制に加わる。

松井大阪市長と吉村大阪府知事が、新型コロナウイルス向けワクチンの治験を6月30日に大阪市立大学医学部付属病院の医療従事者20人から30人を対象に始める事を明らかにした。大阪大学医学部にも拡げ、10月には数百人規模の大規模治験に移行する計画となっている。

開発者の大阪大森下竜一教授によると、開発はスケジュール通りに進行しており、実際にワクチンを打てるのは来年の春から秋との見通しを示している。このワクチンは第1世代のもので、思うような効果が出ない場合に備えて、第2世代ワクチンの開発も準備している。

新型コロナのDNAワクチンについて、中間体の分担製造でシオノギファーマがタカラバイオの強力体制に加わると発表した。中間体製造では既にAGCバイオロジクスが協力しているが、シオノギファーマの参入で、21年3月末までに20万人分のワクチンを製造する体制がより確実になる。

カネカのベルギー子会社のカネカユーロジェンテックも中間体の製造でタカラバイオに協力する。

2020年8月18日、新型コロナのDNAワクチンの第1/2相臨床試験で全ての接種が完了したと発表した。今後は、接種間隔及び接種回数などを検討する別の第1/2相臨床試験を実施する予定で、全ての第1/2相臨床試験の接種完了後、経過観察の上、初期データとしての試験結果を2020年第4四半期(10-12月)に公表を予定するとしている。

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