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キオクシア、18日に上場 ~期待とは裏腹に厳しい船出か~
(285A)キオクシアホールディングスが18日、東証プライム市場に上場する。半導体メモリー大手の上場は、2024年最大規模のIPOとして注目を集めているが、米投資ファンド・ベインキャピタルの当初の思惑通りには進まない可能性が高い。
キオクシアの公開価格は1株1455円に決定。時価総額は約7840億円となる見込みだ。ベインキャピタルは、2018年に約2兆円でキオクシアの前身である東芝メモリを買収。当初は高い評価額での上場を目指していたが、市場環境の変化により、その目論見は大きく狂う結果となった。
半導体業界全体が供給過剰と需要減少の谷の時期にあることが、キオクシアの評価額低下の主な要因だ。スマートフォンやパソコンの需要が世界的に落ち込んでいることが、同社の業績に大きな影響を与えている。
一方で、上場による資金調達を活用し、設備投資や新製品開発に注力できれば業績改善の道も開けるが、それには時間を要するだろう。NAND型フラッシュメモリー市場の成長鈍化や、韓国のサムスン電子やSKハイニックスとの激しい競争が、キオクシアの株価に重荷となる可能性が高い。競合他社と比べると見劣りする。
キオクシアは、AI関連需要の拡大に期待をかけているが、より処理速度の速い広帯域メモリー(HBM)分野での競争力強化が急務だ。また、米ウエスタンデジタルとの経営統合構想が頓挫したことも、同社の成長戦略に影響を与えている。
キオクシアの公開価格は1株1455円に決定。時価総額は約7840億円となる見込みだ。ベインキャピタルは、2018年に約2兆円でキオクシアの前身である東芝メモリを買収。当初は高い評価額での上場を目指していたが、市場環境の変化により、その目論見は大きく狂う結果となった。
半導体業界全体が供給過剰と需要減少の谷の時期にあることが、キオクシアの評価額低下の主な要因だ。スマートフォンやパソコンの需要が世界的に落ち込んでいることが、同社の業績に大きな影響を与えている。
一方で、上場による資金調達を活用し、設備投資や新製品開発に注力できれば業績改善の道も開けるが、それには時間を要するだろう。NAND型フラッシュメモリー市場の成長鈍化や、韓国のサムスン電子やSKハイニックスとの激しい競争が、キオクシアの株価に重荷となる可能性が高い。競合他社と比べると見劣りする。
キオクシアは、AI関連需要の拡大に期待をかけているが、より処理速度の速い広帯域メモリー(HBM)分野での競争力強化が急務だ。また、米ウエスタンデジタルとの経営統合構想が頓挫したことも、同社の成長戦略に影響を与えている。