浜松ホトニクスは、デンマークのレーザー装置メーカーNKTフォトニクスを約2億3900万ユーロ（約390億円）で買収する。レーザー関連事業を今後10年で年間売上高400億円の規模に育てる。浜松ホトニクスにとっては初の海外企業買収で、買収額も過去最大。NKT買収は2023年5月にデンマーク政府が安全保障上の理由で却下していた。

NKTは繊維状のファイバーで光を増幅するファイバーレーザーに強く、難易度の高い「フォトニック結晶ファイバー」の製造技術を持つ。医用や半導体製造、非破壊検査などに装置を供給するしているが、海外販売網がネックだった。売上高は50億円規模に留まっている。浜松ホトニクスは光検出器と組み合わせることで、様々な製品を開発する。