第1四半期の決算会見で、「シリコンウエハーの新工場建設で商談を始めた」と認めたものの、その後の動きが見えてこない。2022年2023年には、300ミリメートルウエハーが不足するとの認識も示しているが、新工場建設には極めて慎重になっている。その間に主要顧客が競合する独シルトロニックがシンガポール新工場の建設を表明し、本日は三菱電機が、電力制御用パワー半導体工場に300ミリメートルラインを新設することが明らかになっている。

信越化学工業とＳＵＭＣＯは市場占有率が高く、常に動向が注目されるが、新工場建設で価格競争が激しくなることもあり、現時点では利幅が薄くとも、売買を繰り返す方が得策のようだ。