住友電気工業の2020年3月期経常利益は30.8％減の1304億円となった。通期は20％減の1510億円を計画しており、計画を206億円下回った。自動車生産やスマホ販売の減少、光ファイバー・ケーブルの価格低下や新型コロナウイルスによる経済活動の急減速などから減益となった。

セグメント別営業利益は、自動車関連事業は第4四半期に新型コロナウイルスの影響で需要が大きく落ち込み19.4％減の682億円、情報通信関連事業は光・電子デバイスなどの需要増加で8.7％増の178億円、環境エネルギー関連事業は電力ケーブルの大型案件とビーム・真空応用装置の減少などで9.8％減の271億円、産業素材関連事業は超硬工具の需要減少などで52.3％減の134億円となった。

2021年3月期の業績予想は未定としている。

住友電気工業の株価は47.5円高の1139円で推移している。