第3四半期の4－12月売上は3.0％増の1113億円、営業利益は63.1％減の14億円、純利益は58.5％減の12億円となった。プロジェクター、半導体関連組込みシステムが減収となったが、家電・電設工具が新たに加わり、塗布型セパレーターの販売が寄与した。補聴器向けコイン形リチウム二次電池は増収だが、民生用リチウムイオン電池が減収となり、エネルギー部門の営業利益は2.8％減の20億円となった。半導体市場の低迷の影響やカメラレンズが不振で、産業用部材の営業利益は76.5％減の5億円となった。

プロジェクターや健康・理美容事業の収益回復は遅れており、自動車・半導体市場の低迷が予想されることから、3月通期売上は1670億円から1490億円、営業利益は50億円から20億円、純利益を30億円から17億円へ下方修正した。下方修正を予想していた市場コンセンサスをさらに下回っており、失望売りとなりそうだ。