注目銘柄

    注目銘柄 2024/12/6 14:25
    (7911) TOPPAN HD 石川工場で次世代半導体と反射防止フィルムの生産を強化
    TOPPANは、石川県能美市にある石川工場での生産体制を大幅に強化する計画を発表した。同工場は、経営破綻したJOLEDから2023年に買収した能美事業所を再整備したもので、次世代半導体パッケージとテレビ向け反射防止フィルムの製造が中心となる。

    TOPPANは、テレビ画面の大型化による需要増加を見込み、石川工場で反射防止フィルムの生産を開始する。このプロジェクトには約100億円を投資し、2025年度中の稼働を目指している。製造には同工場内のクリーンルーム設備を活用し、最終的には約70人の雇用を創出する見込みだ。反射防止フィルムは、テレビやパソコン、スマートフォンなどのディスプレイに使用され、光の反射や映り込みを軽減する機能を持つ。市場規模は今後約6年間で2割程度拡大すると予測されている。

    さらに、同工場では次世代半導体パッケージ「FC-BGA(フリップチップ・ボールグリッドアレイ)」の開発および量産体制も構築される予定だ。このラインは2027年度中に稼働開始を目指し、2028年度には本格的な生産が始まる計画だ。これに伴い、新たに約370人程度の雇用が見込まれている。

    次世代半導体パッケージは生成AIやデータセンター向け需要が高まる中で重要性が増しており、高速伝送やチップレット技術への対応が求められる。TOPPANは、この分野での技術開発と量産能力強化により、市場シェア拡大を目指す。

株式情報更新 (12月26日)


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