注目銘柄
2024/11/15 07:45
コマツが米国子会社の蓄電池生産能力を大幅に引き上げる。現状の4倍となる年間2.6ギガワット時まで増強し、鉱山機械向けにも供給を開始する計画だ。
昨年買収した米バッテリーメーカー、アメリカン・バッテリー・ソリューションズ(ABS)の生産能力を3年で4倍に引き上げる。投資額は約100億円を見込む。自動車の電動化需要を追い風に、27年までに5億ドルの受注を獲得しており、設備増強は待ったなしの状況だ。
コマツがABS買収に踏み切った背景には、鉱山機械と建設機械向けの蓄電池開発を加速させる狙いがある。まずは北米・南米の鉱山機械向けの開発を優先するという。鉱山機械の電動化ニーズが高まっているのは、資源メジャーの脱炭素への取り組みが本格化しているためだ。
しかし、鉱山機械の電動化には課題も山積みだ。大型ダンプトラックには大容量バッテリーが必要で、車体重量増による運搬能力低下や充電時間による稼働率低下が懸念される。
コマツは電動化の課題克服に向け、ABSとの蓄電池共同開発に加え、8月にはスイスの重電大手ABBと鉱山機械の電動化で戦略的提携を結んだ。
昨年買収した米バッテリーメーカー、アメリカン・バッテリー・ソリューションズ(ABS)の生産能力を3年で4倍に引き上げる。投資額は約100億円を見込む。自動車の電動化需要を追い風に、27年までに5億ドルの受注を獲得しており、設備増強は待ったなしの状況だ。
コマツがABS買収に踏み切った背景には、鉱山機械と建設機械向けの蓄電池開発を加速させる狙いがある。まずは北米・南米の鉱山機械向けの開発を優先するという。鉱山機械の電動化ニーズが高まっているのは、資源メジャーの脱炭素への取り組みが本格化しているためだ。
しかし、鉱山機械の電動化には課題も山積みだ。大型ダンプトラックには大容量バッテリーが必要で、車体重量増による運搬能力低下や充電時間による稼働率低下が懸念される。
コマツは電動化の課題克服に向け、ABSとの蓄電池共同開発に加え、8月にはスイスの重電大手ABBと鉱山機械の電動化で戦略的提携を結んだ。