戸田工業と鳥取大学は、
レアメタルを使わないナトリウムイオン電池の開発に共同で取り組んできた。両者は酸化鉄系材料の一種である「ナトリウムフェライト」を
正極材料とするナトリウムイオン電池の開発に成功した。従来の
リチウムイオン電池と同等のエネルギー密度と長寿命を実現しつつ、
レアメタルの使用量を大幅に削減することに成功した。
ナトリウムフェライトは、
二酸化炭素(CO2)の吸収材として開発したが、負極と正極にともに有効であることを発見した。
戸田工業は、2025年までに「ナトリウムフェライト」電池の量産体制を構築し、電気自動車や産業用途、家庭用
蓄電池など幅広い分野での販売を目指している。