超純水を韓国で国産化に成功し、早ければ今年8月にも韓国の半導体工場で初めて使われることになる。超純水は、水を構成する水素と酸素だけを残し、無機質やバクテリアなどを全て除去した水のことで、半導体製造工程に必須だが、韓国は半世紀にわたって日本から輸入していた。

韓国政府は主要な半導体材料の国産化を強く推し進めており、ＳＫシルトロン第２工場で８月初めに超純水のテストを終え、その後本格的な量産に入ると報じられたことで、野村マイクロ・サイエンスの株価は5日続落した。

野村マイクロ・サイエンスは、超純水製造装置の国内シェアトップのメーカーで国内の半導体製造メーカーの約8割に採用されている。韓国ではサムスン電子向けが主力で、ライバルのＳＫシルトロンの純水を使うかは不透明で、買い戻しを誘っている。（6368）オルガノが保ち合い放れの様相となっており、野村マイクロ・サイエンスも再度上値追いの可能性がある。