4－12月売上は2.9％減の1兆3392億円、営業利益は19.0％減の2722億円、純利益は15.4％減の2118億円となった。エレクトロニクス市場の部品需要は、半導体需給の緩和により自動車向けで増加したが、スマートフォンやＰＣの市場低迷と在庫調整の長期化により、全体として減少した。リチウムイオン二次電池がパワーツール向けで増加したが、表面波フィルタがスマートフォン向けで減少したほか、ＭＬＣＣ（積層セラミックコンデンサ）がコンピュータやスマートフォン向けで減少した。

通期売上は1兆8200億円から1兆6800億円、営業利益は3800億円から2950億円、純利益は2970億円から2260億円へ下方修正した。スマートフォンやＰＣの市場低迷と在庫調整の長期化などにより、通信及びコンピュータ向けでの部品需要の減少が予想される。想定為替レートは1ドル＝127円。設備投資も2100億円から2000億円へ減額する。