株テーマ:MLCCの関連銘柄
MLCC関連株。MLCC(積層セラミックスコンデンサ)はEVで飛躍的に増加する。MLCCだけでなくアルミ電解コンデンサーも車載向け需要の増加は確実で、日本ケミコンは世界シェアトップ。アルミ電解コンデンサーは大型という欠点があり、これがMLCCに置き換わることは十分考えられる。TDKは村田に次ぐ二位のシェアで、特に高電圧コンデンサに特徴がある。
コンデンサは次世代通信規格「5G」の登場で、スマホ搭載件数は1台あたり1000個まで増えている。EVを含む車の電動化では1台あたり10000個の搭載が予想されるなど、需要が大きく増加している。最大手の村田製作所は2000年以来18年ぶりの値上げ実施と報じられており、太陽誘電も追随するようだ。1個あたりの単価は数円単位で低いが、値上げ率は2-3割の模様。
(3101)東洋紡は、セラミックコンデンサー用離型フィルムの需要増で、ポリエステル(PET)フィルムの年産2万トン程度の生産能力増強を検討する。宇都宮工場に100億円を投じて新ラインを増設し、稼働は2024年の見込み。(3402)東レもMLCCの小型化・大容量化に伴うセラミック積層数の増加、搭載個数の拡大を見込み、成長分野での重点課題としている。
京セラは、鹿児島県に150億円を投じて、MLCC(積層セラミックコンデンサー)の新工場を建設する。
ノリタケカンパニーリミテドは、積層セラミックコンデンサー(MLCC)向けの電子材料などを増産する。MLCCに使用される金属に樹脂を混合させた導電性樹脂銀ペーストは、200度の高温にも対応し、柔軟性もある。一般的な耐熱温度は150℃~180℃のため、次世代パワー半導体への採用も期待できそうだ。電子材料は130億円を投じて、愛知県の2工場に新棟を建設する。