株テーマ:スーパーカミオカンデ・ハイパーカミオカンデの関連銘柄
スーパーカミオカンデは、世界最大の水チェレンコフ宇宙素粒子観測装置。物質を構成する最小単位のニュートリノ素粒子を観測する。これまでに小柴昌俊氏や梶田隆章氏がノーベル賞を受賞した。岐阜県神岡鉱山内の地下1000メートルに位置しており、5万トンのタンクを満たす超純水装置はオルガノ、1万3000本の光電子増倍管は浜松ホトニクス、光センサーの破損防止用アクリル板はクラレが担当した。高周波電源装置はアドテック プラズマ テクノロジーの子会社の技術を採用。富士通は実験解析システム。
また、スーパーカミオカンデの次世代型ハイパーカミオカンデが岐阜県飛騨市に建設中で2027年の運転開始を目指している。浜松ホトニクスの光電管が4万本使用され、建設費は第2世代のスーパーカミオカンデの7倍の700億円となる。直径68メートル、高さ71メートルの巨大な円筒型水槽の壁に超高感度光センサー4万個を設置し、ニュートリノが水と反応して発する光を捉える。
2020年8月、東大宇宙線研究所はスーパーカミオカンデの高感度改修を終え、100億年以上前の超新星爆発で放出されたニュートリノの観測を始めた。