株テーマ:データセンター電気設備工事(DC)の関連銘柄
データセンターにとって、電気設備は最も重要な設備の一つである。データセンター内は、大量のサーバーやネットワーク機器が稼働するため、大量の電力を必要とする。電気設備は、これらの機器に安定した電力を供給する必要がある。
データセンターの建設費のうち電気設備に45%、空調に25%、その他が30%。データセンターは普通のビル工事に比べて電気工事にかかる費用が大きい。きんでんがデータセンターの施工工事でトップ。
データセンター向け電気設備の種類
高圧受電設備:電力会社から高圧電力を受電
変圧設備:高圧電力を低圧電力に変換
配電設備:低圧電力を各機器に分配
無停電電源装置(UPS):停電時に電源を供給
発電設備:停電時に電力を供給
荏原は、データセンター向けの冷却器用特殊仕様ポンプを開発している。
九電工は、TSMC(台湾積体電路製造)の工場建設の恩恵を受ける。関電工は、東京電力系で電気設備工事最大手級
主要電気工事業者3選
(1942) 関電工
東京電力グループの総合設備工事最大手。データセンター向け高圧受電設備や変電設備の設計施工に強み。2025年3月期は売上高5,200億円(前期比8%増)、営業利益280億円(同15%増)を見込む。PBR1.2倍と割安水準。
(1959) 九電工
九州電力系でTSMC熊本工場の電気工事を独占。データセンター分野では西日本エリアで60%のシェアを保持。2025年3月期決算は売上高4,800億円(同10%増)、営業利益320億円(同20%増)と高い成長率を予想。
(1944) きんでん
関西電力グループの中核企業。NTTデータとの協業実績が豊富で、全国のメガデータセンター建設をリード。2025年3月期営業利益率6.5%(業界平均5.2%)と高収益体質が特徴。