株テーマ:ファースト・ソーラーの関連銘柄
太陽光発電システム大手の米ファースト・ソーラーが、米国で6億8000万ドル(約740億円)を投じて第3工場を建設し、生産能力を倍増する。2023年前半に稼働する予定。NPCは、太陽電池の後工程向け製造装置で世界シェアが高く、ファースト・ソーラー向け受注が多いことでも知られる。NPCでは、海外受注のうち4分の3を北米市場に依存しており、新規ラインの受注を目指していた。建材一体型の特殊な住宅用パネルを製造する米国企業との取引拡大も見込み、衛星用パネル向け太陽電池製造装置の売り上げも21年8月期の下期に計上予定。
日本板硝子は、ファースト・ソーラーと太陽電池パネル用ガラスの長期供給契約を締結している。ファースト・ソーラーは米オハイオ州に米国最大の太陽電池パネルの製造拠点を有しており、日本板硝子も東京ドームとほぼ同じ広さの新工場を2020年11月に稼働させた。同社の太陽電池パネル用透明導電膜ガラスは、耐久性が高く、オンラインコーティング製法により、コーティングガラスを最も効率よく大量に生産できる利点がある。ファースト・ソーラーがが740億円を投じて第3工場を建設し、生産能力を倍増させることで、日本板硝子の受注も増えそうだ