株テーマ:オンライン診療の関連銘柄

オンライン診療関連株。医師と患者がICT(情報通信技術)を活用して遠隔で診療を行うオンライン診療は2018年4月から保険適用が開始され、2020年4月には新型コロナウイルス感染症の急激な拡大に対応するため、初診時も含めオンライン診療を解禁する「初診対面原則の時限的緩和」を緊急経済対策へ盛り込んだ。厚労省はオンライン診療・電話診療を実施する医療機関の一覧をホームページで公開しており、普及に努めている。電話診療もオンライン診療と同じ扱いで、医師の判断で診断や処方を受けられることとし、薬についても薬局から配送できるようになった。

厚生労働省が2022年4月からオンライン診療の初診料を引き上げる方針と報じられた。初診料は対面診療は2880円、オンライン診療は2140円から2500円程度に引き上げられる見通し。オンライン診療に対応する医療機関は全医療機関の約15%、初診から対応する医療機関は約6%となっており、普及が加速するかが注目される。


ジェイフロンティアは、大都市圏を中心とした医療機関・薬局・患者向けにスマホアプリサービスのオンライン診療/服薬指導ツール「SOKUYAKU」を提供。2022年7月に普及を目的にFA社と資本業務提携し、FA社の保険会社・保険代理店等の顧客基盤に利用を促す。2022年9月にはJALと業務提携した。

エムスリーは、2019年2月末にNTTドコモと資本業務提携、2020年5月22日にはソニーを含めた3社で新型コロナウイルス対策をはじめとする医療機関・患者向けのICT・IoT活用における協業を検討すると発表した。エムスリーはLINEとオンライン健康相談サービス「LINEヘルスケア」を展開しており、オンライン診療も視野に入れている。

メドピアは、スマホを使ってオンラインで医師に医療相談を行うことができるオンライン医療相談プラットフォーム「first call(ファーストコール)」を、上海在住の日本人向け医療相談サービスとしてリリースしていたが、国内でも「first call for オンライン診療」として4月に提供を始めた。オンライン服薬指導まで含めた一気通貫のサービス展開を志向している。スギ薬局とセルフケア事業として共同展開する歩数記録アプリ「スギサポwalk」では、医師へのオンライン健康相談を提供している。

メドレーは、オンライン診療アプリ「CLINICS」が医療機関導入実績で1位。予約・カルテ・会計・レセプトまでの診療業務システムを統合し、診療業務の効率化を実現する「クラウド診療支援システム」も展開している。2021年4月にはNTTドコモと資本業務提携し、オンライン診療の普及加速のためにCLINICSを共同運営。ユーザー向け新サービスも開発する。メドレーは医療機関など8万件を顧客基盤に持つが、オンライン診療システム利用医療機関数は2300件とシェアは2%にとどまっており、NTTドコモの顧客基盤を通じてオンライン診療アプリのユーザー増加を目指す。また、2021年8月20日にはNTTドコモと医療機関が新型コロナウイルスの自宅療養者に対して、速やかにビデオ通話を用いたオンライン診療を実施するためのシステムを提供すると発表した。

JMDC(旧:株式会社日本医療データセンター)は、日本最大規模のレセプトデータベースを持ち、病院・薬局検索サイト「SCUEL(スクエル)」で服薬指導、お薬配送サービスに対応している調剤薬局を一覧で表示する機能を追加し、2020年9月1日の正式なオンライン服薬指導の開始に向けて拡大を目指している。

エムティーアイは、電子カルテ・クラウド薬歴と連携し、より安心で安全なオンライン診療・服薬指導を実現するため、「CARADA オンライン診療」と「CLIPLA」「Solamichi」を連携させた。

メディカル・データ・ビジョンは、2020年10月からPCやスマホなどを通じたオンライン診療システム「オンラインドクターバンク」の提供を開始する。医療機関はオンライン診療に対応可能な医師を登録し、患者は医師のスケジュール表で診察日時を予約。診察後はサイト上でクレジット決済する。

MRTは、オンライン診療「ポケットドクター」を運営する。非常勤の看護師や医師を医療機関に紹介する人材サービスも展開。

ソフトマックスはクラウド対応ウェブ型電子カルテを推進している。

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