株テーマ:電子カルテの関連銘柄

医療DX(デジタルトランスフォーメーション)が進む中、その中核を担う存在として注目されているのが電子カルテだ。診療データのデジタル化が進むことで、医療現場の効率化や患者サービスの向上が期待されている。

従来の紙カルテでは診療情報の管理や共有が難しく、医療機関間の情報連携に課題があった。しかし、電子カルテの導入により、医師や看護師がリアルタイムで患者情報を共有できるようになり、診療の精度向上やミスの軽減が可能となる。さらに、患者自身がアクセス可能なシステムも増加しており、自己管理意識を高める効果も見込まれる。


メドレーは、2021年1月にパシフィックシステムの子会社化を完了し、病院向け電子カルテ市場に参入する。中小病院向けに提供しているパシフィックシステムの電子カルテは、低コスト・高機能性の双方を実現していることから、過去17年間の利用継続率が98%を誇る。電子カルテのシェア拡大やオンライン診療システムとのシナジー創出を目指す。

ソフトマックスは病院向けウェブ型電子カルテや病院向けの会計システムを手掛ける。クラウド型の電子カルテで導入費用が比較的安く、会計ソフトなども一括で提供できる。主要顧客の中規模病院では電子カルテの導入は5割未満と、潜在的な成長力がある。

東和ハイシステムは、歯科電子カルテ統合システムが主力商品。専門的な診療・治療記録を簡単に記入・保管できる電子カルテ機能と保険診療報酬の請求に必要な診療報酬明細書(レセプト)作成機能を合わせたシステムで、3000件の歯科医院をカバーしている。

ファインデックスは、国立大学の8割が利用する医療用汎用ファイルシステム「クライオ」が主力。患者の検査画像データを一覧できる。

勤次郎は、2021年8月にAI音声認識機能を搭載した電子カルテ「Webカルテノート」を新発売。今後はカルテ内容を患者と共有できるシェア機能の追加を予定し、医療従事者と患者をつなぐサービス開発・提供を目指す。

エムスリーは、キヤノンメディカルシステムズから、診療所向けの電子カルテ事業を買収する。診療所向け電子カルテ・医事会計システムをエムスリーソリューションズと統合する。「エムスリーデジカル」は、診療所など3600件以上が導入しており、統合後の電子カルテや医事会計のシステムを提供する医療機関の数は、1万件以上になる見通し。

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