株テーマ:動画配信の関連銘柄
動画配信サービス市場の動向と主要プレイヤー
動画配信サービス市場は、定額制で映画、テレビドラマ、アニメなどが見放題のSVOD(Subscription Video on Demand)を中心に急成長を遂げている。特に、Netflix、Amazon Prime Video、Huluなどの米国勢が市場を牽引しており、国内の競争環境も変化を見せている。
国内主要動画配信サービス
国内の動画配信プラットフォームも多様化しており、各社が特色を打ち出している。
AbemaTV(サイバーエージェント):無料・有料コンテンツを組み合わせた独自の編成で人気を集める。
ニコニコ動画(KADOKAWA):コメント機能を活かしたインタラクティブな動画サービス。
dアニメストア(ドコモ×KADOKAWA):アニメ特化型の定額制動画配信サービス。
バンダイチャンネル:アニメ作品のストリーミング配信を提供。
U-NEXT(USEN-NEXT):12万本以上のコンテンツを揃え、最新映画の配信にも強みを持つ。
Rakuten TV(楽天):韓国ドラマを中心に展開し、スポーツやレシピ動画の配信も強化。
ビデオパス(KDDI):ネットフリックスと提携し、大容量のデータ通信プランに組み込む戦略を展開。
dTV(NTTドコモ):定額制のエンタメコンテンツに強み。
ライブ配信・スポーツ特化型サービス
リアルタイム視聴の需要が高まる中、ライブ配信市場も拡大している。
DAZN(英):スポーツ専門の定額制配信サービス。
PIA LIVE STREAM(ぴあ):アーティストのコンサートや舞台、トークイベントを配信。
SHOWROOM(DeNA):アイドルやタレントのライブ配信プラットフォーム。
Rakuten Sports(楽天):サッカーなどのグローバル配信を展開。
VR・eスポーツ関連の動画配信
VR技術やeスポーツの発展に伴い、これらの分野に特化した配信サービスも台頭している。
ニコニコ動画(KADOKAWA傘下ドワンゴ):VR(仮想現実)を活用した動画配信を強化。
Jストリーム:企業向け動画配信プラットフォームを提供し、「テレ朝動画」に採用。
GameWith:eスポーツ実況プレイの配信を拡充。
次世代の動画視聴体験
NTTはソニーと共同で、スポーツや音楽ライブイベントの遠隔観戦をより熱狂的に楽しめる**「観戦アシストシステム」**を開発中。2022年度中の実用化を目指しており、動画配信の体験型サービスへの進化が期待される。
市場の成長見込みと展望
2017年末時点で有料動画サービスの利用者は1,440万人とされ、2020年には2,000万人を突破。スマートフォンの普及や5G通信技術の進展により、今後もさらなる成長が見込まれる。