株テーマ:データセンターの関連銘柄

近年、生成AI(ジェネレーティブAI)と呼ばれる人工知能技術が注目を集めている。生成AIは、画像や音声、文章などのデータを生成する技術であり、様々な分野での活用が期待されている。

生成AIサービスは、主にクラウドサービスとして提供されるものだ。これらのサービスを利用するためには、大量のデータを処理できる高性能なインフラが必要となる。そのため、生成AIサービスの普及に伴い、データセンターの建設も増加していくと見込まれている。

2023年には、世界中で約500億ドルのデータセンター建設投資が行われたと推定されている。この投資額は、今後も年平均成長率5%程度で成長していくと予想されている。データセンター市場は急速な成長を続けており、2022年に日本国内の市場規模が初めて2兆円を突破したことが明らかになった。総務省の予測によると、2026年には市場規模が3兆2,083億円に達する見込みだ。

この成長の背景には、クラウドコンピューティングの普及やデジタルトランスフォーメーション(DX)の加速がある。特に近年は、AIやIoTの発展に伴うデータ量の爆発的増加が、データセンター需要を押し上げている。

日本企業の動向を見ると、NTTやSCSK、さくらインターネットなどの大手IT企業が市場をリードしている。さくらインターネットは従来型からクラウド型データセンターへのシフトを進めており、東京や大阪の拠点をクラウドサービスに最適化する取り組みを行っている。

一方で、海外勢の日本進出も活発化している。米オラクルは今後10年間で日本国内のデータセンターに約1兆2000億円を投資すると発表し、マイクロソフトも4400億円の投資を表明した。これらの動きは、日本政府が進める経済安全保障強化の流れとも合致している。データセンター業界は、デジタル社会を支える重要なインフラとして、今後もさらなる発展が期待される分野だ。



データセンター(DC)の建設ラッシュ
総受電容量がものすごい

ソフトバンク=50MW、最大300MW
事業総額は約650億円で、最大300億円を経済産業省が補助し、北海道苫小牧市に2026年度に開業する予定

グッドマングループ(豪)=50MW、最大1000MW
茨城県つくば市で1棟目の施設は2026年に完成予定

サイラスワン(米)=50MW、最大900MW
関西電力と今後10年間で少なくとも1兆円(70億ドル)を投資し、関西圏や首都圏で開発・運用する

大和ハウス=600MW
千葉県印西市に14棟からなるDCパーク「DPDC印西パーク」を開業

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