株テーマ:エッジAIの関連銘柄
エッジコンピューティングとは、ネットに接続されたスマートフォンやカメラなどユーザーの近くの情報端末で大量のデータを処理するもの。現在のデータ処理の主流はクラウドコンピューティングで、収集したデータをクラウドに転送し、蓄積し、処理している。しかしながら、IoTの普及などで様々な種類のデータが急増している。また、今後は5Gの普及や工場の自動化、自動運転など迅速なリアルタイムのデータ処理がますます求められてくる。
また、インターネットに接続していなくてもスマホやパソコン、自動車などの端末で動作するエッジAIも注目されてきた。米マイクロソフトが生成AIに適したパソコンを開発するなどの動きも出てきている。
Kudanは、2024年3月にエヌビディアのエッジAIプラットフォーム向けKudan Visual SLAMをリリースした。
ヘッドウォータースは、2024年3月に日本マイクロソフトが提供するSLM「Phi-2」と米メタが提供する「LLaMA」をベースとしたオープンソースSLM「TinyLlama」、VLM「LLaVA」をエヌビディア提供の小型エッジデバイス「NVIDIA Jetson Orin Nano」上で稼働させた動作検証を開始。エッジAIと生成AIを組み合わせたビジネス活用方法の整理と活用拡大に向けたアーキテクチャーの確認を行っていく。
ニューラルグループは、独自開発のAIアルゴリズムによる画像・動作解析と端末処理(エッジコンピューティング)を活用したAIエンジニアリング事業を展開する。
ネクスグループは、エヌビディアのGPUを利用したリアルタイム画像認識技術とマルチキャリア対応の高速モバイル通信を搭載したNCXX AI BOX「AIX-01NX」でAIプラットフォームのエッジ端末認定やAI開発ベンダーとのAIソフトウェア搭載検証、各通信事業者の動作確認端末認定を進めている。
ザインエレクトロニクスは、エッジAI処理用モジュール製品の開発やディジタルメディアプロフェッショナルとエッジAIカメラソリューションの実現に向けた協業をしている。
アクセルは、世界最高水準の性能を持つとしている独自開発のエッジ推論向けディープラーニング・フレームワーク「ailia SDK」を中核に展開する。
沖電気工業は、コンポーネントプロダクツ事業において、センシング、AI、通信、出力をカバーするエッジプロダクツを提供する事業を展開する。