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    注目銘柄 2025/2/17 10:50
    (6758) ソニーグループ 新経営体制―吉田体制の実績と十時新CEOへの期待
    (6758)ソニーグループの吉田憲一郎前CEOは、2018年の就任以来、同社の経営を抜本的に改革し、企業価値の大幅な向上を実現した。特に、コンテンツIPと半導体事業に対する戦略的な投資が功を奏し、グループの利益構造を大きく改善させた。吉田の下で、ソニーはエンターテインメント事業の強化に力を入れ、ゲーム、音楽、映画といった分野で市場シェアを拡大。これにより、従来の電子機器メーカーから「クリエイティブ・エンターテインメント・カンパニー」へと変貌を遂げた。

    また、半導体事業においては、画像センサーの世界市場で圧倒的なシェアを維持し、AI技術の活用を推進。デジタルシフトとデータ活用を強化し、経営の効率化も進めた。財務面では、2023年時点で営業利益が1兆円を超え、株主還元も積極的に行うことで、投資家の信頼を獲得した。

    2025年4月1日より、十時裕樹が新CEOに就任する。十時は2018年からCFOを務め、2023年に社長COOに昇格。その間、財務戦略の強化や経営のデジタル化を推進し、吉田体制を支えた中心人物の一人だ。今回のCEO交代は、吉田自身が指名委員会に提案し、全会一致で承認された。

    十時新CEOは、昨年発表した「Creative Entertainment Vision」を軸に、ソニーのさらなる進化を目指す。特に、デジタル技術を活用した事業横断的な成長戦略を掲げており、ゲーム、音楽、映画、半導体などの多様な事業を有機的に結びつけ、新たな価値創出を目指す。組織の壁を越えた「バウンダリースパナー(境界を超えて価値を生み出す人材)」の育成を重要視し、グローバル市場での競争力を高める狙いがある。

    ソニーの新体制は、長期的な成長を見据えたものであり、市場の期待も高い。十時新CEOのもとでデジタル・エンターテインメントの成長が加速すれば、同社の収益構造はさらに強化されるだろう。

    https://www.asset-alive.com/tech/code2.php?code=6758

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