HOYAは3日、2025年3月期第3四半期連結決算を発表した。売上収益は前年同期比14.8%増の6492億円、税引前利益は16.9%増の1922億円となった。主に情報・通信事業が好調だったことが増収増益に寄与した。市場コンセンサスの純利益2075億円を下回っており、大幅安となっている。

情報・通信事業では、半導体用マスクブランクスが顧客の在庫調整終了に伴う反動増に加え、EUV向け先端品の開発需要が急増し、大幅増収となった。ハードディスク用ガラスサブストレートも、データセンター向けニアラインストレージ需要の拡大により大幅増収となった。

ライフケア事業は、メガネレンズやコンタクトレンズの販売が好調で、売上収益は4.5%増の4106億円となった。

同社は自己株式の取得と消却も決定した。取得株数の上限を300万株（発行済株式総数の0.87%）、取得価額の上限を500億円とし、2025年2月4日から4月21日まで実施する。また、2024年10月31日の取締役会決議に基づき取得した246万7200株を2月13日に消却する。

HOYAは通期の連結業績予想も上方修正し、売上収益を8692億円（前期比14.0%増）、税引前利益を2561億円（同8.3%増）とした。HDD、半導体関連市場の底堅さが継続しており、需要見込みを上回る見通しだ。


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