注目銘柄

    注目銘柄 2025/1/24 10:54
    (9984) ソフトバンクグループ ネットアセットバリュー(NAV)ディスカウントからプレミアム相場へ
    レーティング:Buy(買い)継続 目標株価:15,110円

    野村證券は2025年1月9日付で、(9984)ソフトバンクグループの投資判断「Buy」(買い)を据え置いた。目標株価は従来の13,890円から15,110円に引き上げている。

    ソフトバンクグループのネットアセットバリュー(NAV)に対する大幅なディスカウントには、この状況を改善するため、投資戦略の明確化や情報開示の充実、財務健全性の維持などに取り組んでいるが、市場の評価を覆すには至っていない。

    孫正義の投資判断や経営手腕に対する市場の評価が、ディスカウントに反映されている可能性があるが、孫氏は大幅なディスカウントに大きな不満を示し、MBOによる非上場化の可能性を何度も公言している。

    健全な財務状況により、AI関連企業への積極的な投資が可能で、今回の「スターゲート計画」に3兆円出資すると見られているが、株価はポジティブな反応を見せている。スターゲート計画は、今後4年間で5,000億ドル(約78兆円)という巨額の投資を行い、米国内にAIインフラを構築することを目指している。

    この大規模な投資により、AIの研究開発や実用化が大きく加速すると期待されている。特に、OpenAIのような最先端のAI企業が中心となって進めることで、革新的な技術の創出につながる可能性が高い。

    スターゲート計画への190億ドル(約2兆9700億円)の出資が成功すれば、ソフトバンクグループは大きな投資収益を得られる可能性がある。AIインフラ市場の急成長に伴い、投資額を大きく上回るリターンが期待できる。OpenAIとの密接な協力関係により、ソフトバンクグループは最先端のAI技術へのアクセスを得られる。これは同社の既存事業の強化や新規事業展開に活用できるためだ。

    スターゲート計画は、4年間で最大5,000億ドル(約78兆円)という前例のない規模の投資を行う。OpenAIを中心とした最先端のAI企業が参画することで、AGI(汎用人工知能)研究をはじめとする革新的な技術開発が加速する可能性が高い。これにより、他のAIプロジェクトを大きく上回る技術的優位性を獲得できる。

    さらに、米国政府の支援を受けているため、国家安全保障や産業競争力強化といった戦略的目標と連動している。これにより、政策面でのサポートや優遇措置を受けやすい環境が整っている。

    ソフトバンクグループは、投資業から完全に転身するのではなく、投資戦略を進化させながらAI時代に向けた新たな事業展開を模索していると考えられる。AI関連インフラ整備では、半導体データセンター、ロボット、電力事業への展開、自社開発の半導体を備えたデータセンターの建設が第一段階。医療データ解析では米国企業テンパスとの合弁による新会社を設立しており、医療AIの目覚ましい進捗が期待出来る。

    AI時代に向けた投資戦略の進化と新規事業展開を並行して進めて行くことで、ネットアセットバリューに対するディスカウントは大幅に縮小すると見られる。むしろプレミアムをつけても良いという夢がある。15000円は通過点と見るべきだろう。

    https://www.asset-alive.com/tech/code2.php?code=9984

株式情報更新 (1月24日)


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